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氏 名所 属
伊藤 篤 飯田商工会議所 会頭

■ご意見の内容

1.道路政策(19年度)基本方針を拝見しますと「集中的にスピード感をもって」「沿道地域との一体整備」「住民地域との協力」を先ず掲げられて、従来私共が“道づくり”に掻よう感を以って、みていた地方をすべてカバーされている感じで、こういう考え方で進めていただければよろしいのではないかと思います。

2.道路特定財源の一般財源化は、道路整備が未完の中で私共が終始絶対反対を唱えてきたところですが、“真に必要な道路”の財源は確保するとされましたので、やや安心しているところです。財源の確保につき強く要望するところです。
また、財源確保のため、現行の税率水準の維持も引続き必要と考えます。

3.以下に南信地域の道路について、要望も含めて列記します。
(1)生活道路としても一般国道、主要地方道等について、南信地域の道路整備の立ち遅れも考慮して、引続き積極的な予算付けと、特に優先的な各道路間の整備の推進をお願いしたい。
(2)三遠南信自動車道の早期開通に向けてより一層のご配慮をお願いしたい。
・現在、およそ10年を目処(平成18年現在)に供用を目指すとされているが、そのためにも是非とも他との間に優先順位をつけて予算の獲得をお願いしたい。
・早期開通を目指す考えには、このこと自体が道路予算の効率的、重点的活用にもつながる、一般国道との供用による暫定的供用で構わないと考えている。
・青崩峠道路の環境アセス完了後、直ちに着工できるように進めていただきたい。
・南信地域と遠州(静岡県)、東三河(愛知県)地域は既に10数年にわたり県境を越えた地域間連携を進めているが、これはあくまでも三遠南信自動車道の開通を前提とした発想に基づきしもので、本年度「三遠南信地域連携ビジョン」を策定し、一層の地域の連携を強化しようとしている。「青崩峠トンネル」貫通により三県境に風穴が空くことは正に三県境連携事業推進の象徴であり、当地域にとっての悲願でもある。当地域の産業振興を図り、持続可能な地域として、発展してゆく考えには、中央自動車道に加えて、三遠南信自動車道の開通が待望されているところである。