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氏 名所 属
池松 信介 NHK徳島放送局 局長

■ご意見の内容

○道路に限ったことではないが、社会資本全般に関して、日本は頑張っているということを、国民に理解してもらう努力をもっとすべきである。
 例えばヨーロッパ諸国は平原が多く、また、植民地時代の繁栄のストックが豊富な国もある。一方、日本は山岳や山間地が大部分で、災害も多い国土であるにもかかわらず、よく社会資本を整備し、経済発展に結び付けてきたと思う。
 徳島の山間地を車で走ることも多いが、400番台の狭くて曲がりくねった国道も一応舗装されていて、生活で利用するには、まだ不十分なレベルではあろうが、よく整備したものだと感心する。
 こうした実績や実態は単に外国とデータを比較するだけではなかなか見えてこない。例えば東京の人口当たりの公園面積が、欧米諸国の都市と比較され、少ないと批判されることがあるが、このデータには日本人の憩いの場所となっている寺社の広大な境内や森は含まれていない。
 歴史や文化面も考慮した多角的なアプローチで国民の理解を促進し、それをふまえた意見を広く求めるべきである。

○花畑踏切の景色は30年前と殆ど変わっていない。列車の通過だけではなく、車庫入れのためにも遮断機が下りるため、交通への影響が大きい。県都の真ん中にこういう踏切が残っているのは早急に改善してもらいたい。一日も早い立体化が望まれる。

○高速道路で4車線化の計画がないのは、四国では徳島道だけではないか?交通量からすれば2車線でも十分かもしれないが、対面交通に危険を感じる利用者も多いようだ。特に3つの長いトンネルが恐いという話をよく聞く。トンネルに限らず危険なところは是非4車線化して欲しい。
 徳島道と高松道が、最も近い板野付近でつながれば大変便利になると思うが、そういう計画はないのだろうか?
 県南については、南海地震による孤立化を防ぐことも考慮した自動車道を建設すべきだと思う。過疎地の高速道路整備は全国的に大変困難であると思うが、現道をうまく活用しながら整備するなど、現実的な施策で進めて欲しい。
また、高速料金はこれまでもさまざまな議論があったが、やはり高すぎると思う。