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氏 名所 属
金井 宏一郎 中国放送 代表取締役社長

■ご意見の内容

Q.これまでの道路政策について特に改善すべき点
・高速道路料金が高い。いろいろなサービスが提供されているSAや、点灯・消灯を促すお節介とも思える看板など、過剰なサービスで料金が高くなっているのではないか。必要最低限のサービスに押さえ、引き替えに料金の値下げを考えられてはどうか。

・広島県は交通規制が厳しい。例えば自動車道で山口県や岡山県ではトンネル内の追越しを認めている箇所もあるが、広島では全くない。

・周辺に緑がある山間部で、敢えて工事後、緑化を行うことは無駄ではないのか。

・官公庁の閉庁日に合わせ、鯉城周辺の道路を通行止めにしてフードフェスティバルを開催したところ、2日間で80万人の人出があった。ある試算によると、自宅を出て戻るまでに一日一人当たり8,000円程度を消費すると言われており、ざっと60億円程度の経済効果があったことになる。道路空間は、車のためだけのものではない。休日等に通行規制を行って一般に開放すれば、露店・駐車場等としても活用でき、新しいまち・文化が創られるのではないか。経済効果150億とも言える広島のフラワーフェスティバルが良い例であり。まだまだ広島の都心も賑やかになる。ハコモノを作らなくても都心の活性は図れる。

・本四連絡橋など、料金が高い。工事に要した費用を料金で返還しようとする発想ではなく、利用者の立場に立って、走行距離や利用頻度等に基づき、この程度の料金であれば利用してみようかと思う価格設定も考えてみれば良いのではないか。

Q.効率化を図るべき点
・走行することに徹して過剰なサービスを廃した道路と、時には無料開放などして公園と同様に使う道路等、機能の仕分けをしっかり行い、それぞれ違いを明確にして整備をすればよいと思う。

Q.道路に関して無駄と感じること
・高速道路の過剰なサービス
・山間地での植樹
・自転車・人の導線のネットワークが出来ておらず残念。特に、歩行者向けの標識は不親切、分かりづらい。

Q.道路政策の重点化を図る上で、優先度が高い又は低い課題への対応
・都心部の通過交通が非常に多く、広島都市圏では自動車道路のネットワーク化が重要。
・現在のバスセンターの容量不足が議論され初めて既に10年ほど経過しており、新たな公共交通ネットワークの議論(例えば広島駅裏のバスセンター案)も必要。

Q.国民の皆様に幅広くご意見を頂く上で特に留意すべき点
・アンケートを行う場合、道路の利用頻度(業務に使う、通勤・通学に使う、レジャーなど休日利用等)等、属性によって結果が異なることが予想される。きちんとバックデータを揃えて検証が出来た方が良い。

Q.その他
・ 「真に必要な道路」と「真に必要な整備」では意味合いが異なる。