Q.これまでの道路政策について特に改善すべき点
・ 国土交通省も農林水産省も縦割りで事業を進めているが、共通する青写真を定めて、農道も国道も関係なく一体的に整備すべき。山中に立派な農林道が整備されても、アクセスが悪ければ利用できない。農道も高速道路や主要国道へ繋げるなど、計画段階から調整すべき。例えば、フルーツロードと銘打って立派な農道を整備しているが、空港まで繋がっておらず不便。
・ 自治体間の調整が難航して事業が休止するような事例も、キチンとした青写真があれば回避できると思う。

Q.効率化を図るべき点、道路に関して無駄と感じること
・ 高速道路で事故が起きた場合、長時間渋滞で閉じこめられる。迂回やショートカットが出来るような仕組み（緊急出入路等）があればよい。
・ 道路整備後、下水道工事等で道路を掘り返すことは無駄。予め青写真を描いておき、無駄な投資は止めるべき。共同溝は有効と思う。
・ 作るならキチンとした良いものを整備すべき。1.5車線も良い考えだが、事故・渋滞等で結果的に作り直さざるを得なくなれば、結局、無駄が生まれる。

Q.道路政策の重点化を図る上で、優先度が高い課題への対応
・ 農林道も含めた一体的なネットワークに関する議論。
・ 料金設定にキチンとした根拠（建設費の償還）があるのであれば、高速料金は高いとは思わない。ただし、交通量の少ない路線（中国道）は値下げをしてでも、利用を促すことが必要ではないか。並行現道の渋滞・事故対策や排ガス問題の改善等、トータルで考えた方がよい。
・ 渋滞対策。排ガス被害の減少や環境改善にも効果があるため。
・ 違法駐車対策。
・ 通過交通の排除。
・ 橋梁の長寿命化や対震補強。
・ 環境や健康の面から自転車の利用促進を図るため、自転車専用道の整備も重要。特に広島は自転車の利用が多く、有用と考える。

Q.国民の皆様に幅広くご意見を頂く上で特に留意すべき点
・ 多くの方から意見を聞くことは良いことだが、無責任な意見も多くなるかと思う。信頼できる意見、責任ある意見を掬い上げることが大事。

Q.その他
・ 以前はそれほどでもなかったが、最近、福岡を訪れてみて広島の基盤整備の遅れを痛感した。県・市には頑張って欲しい。
・ 少子高齢化が進み、山間地に親を残して都市部で働く人が増えている。例えば、親の介護のために一時帰省する方を対象とした高速料金等の割引なども考えられたら良い。