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氏 名所 属
梶川 康男 金沢大学大学院 自然科学研究科 教授

■ご意見の内容

◎既存ストックの有効利用
・ 「既存ストックの有効利用」について、今、移設再利用橋梁(橋の移設)について実施している。解体作業は伴うが歴史ある橋を再利用する方法である。
痛んだ橋はできるだけ早めに手当する方がよい。将来的に橋をどうするのか、移転する良い場所がないか等のデータバンク的な情報網と移転するコーディネーターがいれば実施できる。

◎ 効率化
・ 九州には「道守会議」を組織して、道路に関連してさまざま行事をしており、たとえば、道路清掃活動などが市民にとけ込んでいる。ボランティアで道路管理を効率よくする方法もよいのではないか。
・ 道路事業に30年間かかるのは用地の問題かもしれない。現在、川を2つ越えて大学まで通っているが山側環状で通勤が楽になった。
・ 他機関協議を効率化しないといけない。JRを跨ぐ橋梁は、実際問題として、なかなか点検できない。手続きなどで2,3箇月前から調整しないと点検できない状態である。これをなんとかしなといけない。

◎災害時の幹線道路確保
・ 耐震補強は順次行ってほしい。全部とは言わないが、重要路線だけでも先に補強するほうがよい。
・ 一般道の補修工事中や災害で道路が通れなくなったら高速を無料で使わせればよい。早く高速自動車道のネットワークを作り、災害時は緊急道路と安全確保のために高速を一時的に無料にしてはどうか。