○改善点
鳥取・島根両県の「国道」は、「整備率」･｢舗装率」とも全国水準を下回っており、とりわけ「国土開発幹線自動車道｣の整備が最も遅滞している。
「道州制」を視野に人れて、「中国・四国エリア」を概観すると、中国北部（鳥取県・島根県）と四国南部（徳島県・高知県）は、言わば「国土開発幹線自動車道」の「虫喰地帯」であり、「瀬戸内海ベルト地帯」を優先してきた「均衡なき道路政策」の結果である。
　徳島県・高知県ともども、鳥取県・島根県に対する国の「道路予算」の前倒し配分を強く要望する。

○効率化
　「中国横断自動車道」のうち、「米子自動車道」も「浜田自動車道」も１日平均の交通量が逓増しており、「松江自動車道」と「山陰自動車道」も、供用区間が延伸するにつれて、確実に交通量が逓増している。
　しかし、一方で「県道」や「市町村道」では、利用率や利用頻度の低い道路も散見される。
　これからの「道路政策」は、当然のことながら、地域の「経済効果」を重視した「健全なる黒字部門としての先行投資」でなければならない。

○重点化
優先度から言えば、「経済効果」の高い「中国横断自動車道・尾道松江線」と「山陰自動車道」の早期全面開通をおいてない。
次いで、「中国横断自動車道・岡山米子線」のうち、「米子−米子北−境港」の早期区間開通を強く要望する。

○その他
国の「道路財源」が逼迫している折から、「有料道路」における車両別「料金体系」の見直しなど、合理的かつ適正な「受益者負担」を考慮すべきだと思う。