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氏 名所 属
菊池 武弘 (社)青森県バス協会 会長

■ご意見の内容

◆今後の道路政策における効率化のポイント
・道路計画の上位に都市計画及び都市計画の一部としての交通計画があれば、それに整合した道路政策が展開でき、無駄も省けると思う。

◆今後の取り組む道路政策の優先度
・「道路政策」だけでなく、「道路・交通政策」として、交通と一体的に捉え、重点項目、優先度を決めてもらいたい。道路があっても、交通手段がないために利用できない人が多いという事実にもっと注目する必要がある。特に、マイカー利用が出来ない人たちに対する配慮が現在不足している。(青森県平川市の高齢者の25%はマイカー利用が出来ないために、閉じこもりがちの生活を送っているという実態がある。他地区でも同様と思われる)マイカー利用の有無を問わず、あらゆる生活者に対して、公平・公正な機会の保障の見地から、就職、教育、通院、買い物、余暇活動へのアクセスする手段を国として、提供する責任があるのではないか。

◆その他
1.道路政策に関する改善点
・自動車走行目的の道路はほぼ充足されたのではないか。これからは既存の道路の質的向上、具体的には、保守整備の他に、障害者、歩行者や自転車利用者にとって、快適・安全な移動が出来るような歩道、横断歩道、自転車道の整備への注力が必要と思う。
2.道路に関して感じる無駄
・農道が多すぎ、かつ、立派すぎると思う。
3.幅広く意見を聞く上での留意点
・道路は交通のためにある。先述の通り、道路と交通は一体的に取り組むべき問題である。特に、高齢化、中心部活性化、地球温暖化への有効な対策として公共交通の果たすべき役割は高い。まずは「公共交通は社会的必需財」であることの認知度を高める工夫を強く望みたい。
4.その他意見
・環境問題、非マイカー層の社会参加への阻害、経済の活性化、財政支出の効率化等を考えれば、道路を含めた地域交通計画の策定が喫緊の課題であると思う。