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氏 名所 属
北村 洋 (社)北海道トラック協会 常務理事

■ご意見の内容

○重点化が必要な道路政策について
 ・物流拠点間を結ぶネットワークの整備
  中心都市札幌と各地方都市の物流拠点及び主要な空港・港湾とを接続するネットワークの整備は、効率的な物流を支えるうえで大変重要。ネットワークは完成してこそ利用価値があり、早期整備が必要である。また、大型コンテナの通行に支障がある区間も多く、隘路区間の解消等、大型車両が円滑に通行できる道路整備が重要である。
 ・渋滞対策
  燃料高騰が背景にあり、輸送コストの削減は運送業界にとって重要な問題となっているのが現状。渋滞対策は、燃費の向上、定時運送などの観点からも大変重要。特に、R230定山渓付近、札幌市内における高速のIC周辺の渋滞対策が急務。
 ・安全、安心の確保
  北海道においては、路面状況が悪化する冬期間の安全で安心な通行確保が必要。
 ・荷さばきスペースの確保
  道路交通法の改正に伴い、特に市街地における荷さばきスペースの不足が大きな問題となっている。積み荷の荷さばき待ちのために、車両が周辺を巡回することで渋滞の要因ともなっていることから早期の対策が必要。

○効率化が必要な道路政策について
 ・高速道路料金の引き下げ
  長距離輸送を強いられる北海道においては、高速道路の利用は物流の効率化を図るうえで大変有効である。しかし、輸送コストの削減から、高速道路の利用頻度が低下しているのも実態である。我々の利用実態も考慮して弾力的な料金引き下げにより改善を図る必要がある。
 ・入札契約の適正化
  公共事業の低入札問題は、下請負となる運送業界にとってしわ寄せとなる。燃料高騰の背景から、輸送コストの削減に努めている実態を考慮し、入札契約の適正化を図る必要がある。
 ・特殊車両通行許可の改善
  今後更なる国際規格コンテナによる輸送の増加が見込まれることから、主要な物流路線の整備を進めるとともに、許可申請から認可までの期間の一層の短縮が必要である。