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氏 名所 属
小林 圭介 滋賀県立大学 名誉教授

■ご意見の内容

1.これまでの道路政策に関する改善点について
・地形・地質・気象条件など自然環境、費用対効果や維持管理費などに配慮した道路政策を。
・山岳地の峠越えなどの道路建設は、祖先の知恵を見習った道路計画が欠如している。
・目先のことではなく、100年先、200年先を見通した道路政策を図るべき。

2.今後、道路政策においては、無駄を排するなど効率化の徹底について
・これからの道路政策は、政治的配慮と行政主導型を排除して、第三者が国の産業、経済、文化、教育などの発展と、国民の利便性、安全性、快適性の確保を中心に決定がなされるように、180度の方向転換をすべき。

3.道路に関する無駄について
・広域基幹農道や林道など、他省庁事業と計画段階から相互に連携を図るべき。
・バリヤフリー化した道路づくりを否定しないが、殆ど利用者されないところまで点字ブロックが設置されているなど、無駄の多いバリヤフリー化された道路が各所に見受けられる。

4.今後、取り組む道路政策の一層の重点化について
・道路の地下地上部を、車道と歩道や、中分にモノレールなど、立体的に活用すべきで、高速道路の地下部の利用を重点施策課題とすべき。
・市街地の道路を小学校区単位で、住民、行政、沿線事業者が一体となって維持管理をすべき。街路樹や法面の維持管理も協働で、エコアップを図るべき。
・事業所の多い郊外で、事業所出入りのため渋滞することが多い、交差点の100m手前から4車線にすべき。また、大きな事業所の入り口100mは、右折レーンの用地提供をさせるべき。

5.国民の皆様に対し、幅広くご意見を頂くことの留意すべき点について
・マスコミに踊らされず、実態・実情に則し、科学的なあるいは実証や経験を踏まえた、論拠に基づく説得力のある、地に足のついた人材に聞くべき。

6.その他
・特定財源の見直しを行うならば、利用率の低い有料道路は無料化し、ガソリン税は引き下げるべき。
・道路政策には、行政も政治家も普遍性と永遠性をもって当たるべき。