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氏 名所 属
近藤 信治 (株)釧路丸水 代表取締役社長

■ご意見の内容


○地域の発展に寄与する道路整備
・道路の必要性が費用対効果だけで評価されると、将来にわたって規格の高い道路ネットワークが整備されなくなる地域が生じると懸念している。国土の均衡ある発展のために、地域の実情を勘案し、地域の発展に寄与する道路整備とは何かといった視点で道路政策の方向性を議論していただきたい。

○高規格道路ネットワークの整備
・釧路根室地域は日本の食料供給基地である。水産業は鮮度が一番であり、新鮮な魚介類の95%以上は道路を利用して輸送されている。より新鮮な状態で市場のセリやスーパーに間に合わせるためには、冬季も含めた高速性・定時性が非常に重要である。苫小牧港までの時間距離の短縮や日勝峠を越えなくても良い高規格道路の整備など、1日も早く高規格道路がネットワークされるよう強く望む。

○より効率的な道路整備手法について
・海外の道路と比較した場合、日本の生活道路は全体的に規格が高いと感じている。舗装の質など、路線や地域の重要度に合わせてメリハリがあっても良いと考えている。大胆な規格の見直しを行うことでコストが縮減され、より効率的な道路整備が可能になると思われる。
・暫定2車線で供用している高規格道路のうち、センターにポールが設置されている構造はとても危険である。冬季でも安全で安心して走行するためには、中央分離帯の設置など、構造の見直しを行っていただきたい。

○速度規制の見直しについて
・一般的に規制速度に対して実勢速度は高く、集落の無い地域では規制速度を上げるなど、地域の実情に合わせた速度規制の見直しがなされるべきと考えている。