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氏 名所 属
小菅 憲二郎 埼玉県タクシー協会 専務理事

■ご意見の内容

これまでの道路政策については、地域の特殊性を勘案している傾向が少なく、全国一律の判断が優先しているように見受けられ、地域によっては道路構造上に必要以上のものが付記されていると思われます。また、逆に必要であると思われるものが欠如しているとも思われます。

 例えば大雨が降ったときに地盤の低いところには、年間降雨量を計算し、降雨量に対して水はけのよい設備を設置し、交通障害とならないような工夫も必要と思われます。

 また、タクシー業界としては不特定多数の利用者に毎日ご利用いただいていることから、道路情報が何らかの形で目に見えるような、道路情報板などからの地域道路情報などのきめの細かい配慮をいただくことにより利用者との間のトラブルの減少につながるものと判断しています。次に、道路工事についてですが、以前は年度末になると道路種類全般に予算執行関係から、道路が掘り返され、その他工事が頻繁に行われていますが、タクシー利用者の中には自身のルートを持っていて、タクシー乗務員が当該ルートについて、そのルートの通行不可を説明しても、利用者が乗務員に対して遠回りをして運賃を多く取っているとの苦情が協会に入ってくることも見受けられます。

 加えて、当業界の悩みの一つであります交通事故の多発であります。特に、バランスの悪い二輪車との接触事故が多発し、多くの場合大きな重傷事故となるケースが増大しています。歩車道の区別がない道路においては、公安委員会と連携の下に、二輪車利用者及び歩行者に対する道路交通ルールとマナーの啓蒙活動を強く要望致します。

 交通事故はヒューマンエラーが多いと思われますが、道路構造上にも欠陥があると思慮されると思われますので、道路新設並びに改造には、最初に申しましたように、地域の特種性を十分に把握し、対処されることをよろしくお願いします。

 最後に、「道路特定財源」の使用方について、車編関係業界の意向を十分に聞き入れ、道路交通環境改善に力を入れていただきたいと思います。