閉じる
氏 名所 属
近藤 猪三郎 名古屋港運協会 会長

■ご意見の内容

1.これまでの道路政策の改善点
1)港湾と後背地を直接つなぐ高速道路ネットワークが未整備(名古屋港)。
◆物流交通は高速道路、生活関連交通は一般道路という人流・物流・商流交通の棲み分けが重要であるが、名古屋港では港湾と後背地を直接つなぐ高速道路ネットワークの整備ができていない。
2)名古屋都市圏の高速道路ネットワークが未整備
◆名古屋都市圏には東西方向の高速道路網はあるが、南北方向の高速道路網の整備が進んでいない。他の大都市圏に比べ高速道路の整備が遅れている。
◆名古屋港飛島埠頭の後背地には高速道路(名古屋環状2号線西南部・南部)の計画はあるが、高速自動車国道の整備計画9342kmから外れており、いつ整備されるかわからない。
3)港湾アクセスとなる都市内幹線道路ネットワークが未整備
◆名古屋市内の幹線道路ネットワークも港との連結という観点からは、南北軸がない。名古屋高速3号大高線や4号東海線(事業中)、国道19号は名古屋港まで繋がってない。

2.道路に関する無駄
1)単年度予算の関係から年度末に工事が集中している。
2)農道、道路、臨港道路等それぞれが計画を立て事業実施するのではなく、事業調整した道路計画と事業実施が必要。

3.重点化すべき課題
1)港湾と後背地を直接つなぐ高速道路ネットワークの整備が必要(名古屋港)。
◆物流交通は高速道路、生活関連交通は一般道路という人流・物流・商流交通の棲み分けが重要であり、港湾と後背地を直接つなぐ高速道路ネットワークの早期整備が必要。
2)自動車専用道路の整備や渋滞解消は、CO2削減にも資する。

4.国民への意見の聞き方
1)シンポジウムには、利害関係者すべてを参画させ、偏った議論にならないようにすべき。

5.その他、道路政策全般に関しての意見、要望
1)CO2削減など環境面から大型車を高速道路に転換させるため、道路特定財源の見直しは、一般財源化ではなく、高速道路等の料金の値下げに活用すべき。
2)伊勢湾岸自動車道 飛島IC出口交差点の渋滞対策が必要
◆伊勢湾岸自動車道の飛島ICでは出口の交差点からの渋滞が影響して、朝は飛島ICの料金所の1km程度後方まで車両が並び本線まで影響している。これを抜本的に直さなければならない。
3)高速道路利用料金の低減
◆港湾物流はコストが命であり、環境保全の面からもトレーラー、トラック等の利用料金を下げるべき。
4)飛島、弥富、鍋田間の連結道路の追加(架橋を含む)
◆現在、上記の区間には1路線しかなく、混雑が激しい。この区間の物流は、今後、更に増加傾向が予されるため、他に1路線整備の必要がある。