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氏 名所 属
小島 伸夫 岐阜県商工会議所連合会 会頭

■ご意見の内容

・岐阜県内でも特に21号の渋滞が著しく、経済的なロスを生じている。また交通事故の多発の要因にもなっており、国道21号の立体化等の渋滞対策が必要である。

・東海環状自動車道東回り区間が開通し、地域経済に大きな効果を発揮している。しかしながら、東海環状自動車道の整備はまだ途上であり、次は、西回り区間の整備を早急に行う必要がある。

・東海地方と北陸地方を直結する東海北陸自動車道、中部縦貫自動車道並びに東海環状自動車道など、広域的な高規格幹線道路ネットワークを早期に完成すべきである。

・東海北陸自動車道の郡上市内など、片側1車線の高速道路は交通事故の問題もあり非常に危険である。平地部、直線部などは暫定的に片側1車線整備もあっても良いが、山間地など地域の状況を踏まえて使い分けを行うべきである。

・日本では、高速道路では工事中や交通事故の際に路肩走行を許していないが、車道と同等の幅員であり、路肩走行を可能とするなど、柔軟な思想も必要である。

・高速道路が出来ると、人の流れも大きく変化し、地域の有り様にも大きな影響がある。プラスマイナスの両面があろうが、例えば、岐阜県の下呂地域では、高速道路から離れているため、アクセス道路は国道41号の1本のみであり、観光等が疲弊している。これらの地域にも日を当てるように、一般国道のバイパス整備など、地域全体としてネットワーク計画を考える必要がある。

・道路整備は、現在の財源や予算が厳しいからと言うだけではなく、ロングランで長期展望を考えるべきである。

・道路整備には時間が非常にかかる。国や県も早期整備に頑張っているが、日本では私権が強すぎて用地取得に時間がかかるのではないか。上海の第2空港など、非常に短期間に整備を進めている。国際競争力確保の観点からも、道路整備期間を短縮する必要があるが、特に用地取得が効率的に出来るような施策を検討すべきである。

・自転車は軽車両に区分され、法令上は車道を走行することになっているが、現状では、歩道を走行しており、非常に危険である。都市内において、自転車専用レーンの設置などを積極的に進めていくべきである。