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氏 名所 属
後藤 正紀 むつ小川原原燃興産(株) 代表取締役社長

■ご意見の内容

◆今後の道路政策における効率化のポイント
・道路整備に要する期間が非常に長く、この間に被る経済的損失は多大なものかと思われます。とくに用地買収は問題があり、その中でも共有財産の買収には多くの労力を要しています。より簡潔で迅速な処理が大きな経費の節減ともなります。あわせて集中投資による工期の短縮が無駄を排する最大のポイントと考えます。
◆今後の取り組む道路政策の優先度
・高速道路ネットワークの構築、特に青森県においては人口30万人を擁する2つの都市を連絡する高規格道路が未完成のままです。これを連絡することにより地域間の利便性はもとより新幹線、空港、港湾等との重層的交通ネットワークが形成され流通系態が抜本的に改善され北東北への経済活動にも多大な波及効果を及ぼすものと思われます。
◆その他
1.道路政策に関する改善点
・戦後60年以上が過ぎ、これまで整備してきた資産の老朽化が進みはじめております。これらの資産の寿命をいかに延ばしてゆくのかに視点を置いた道路政策が必要な時期かと思います。資産の長寿命化がコスト管理そのものと思います。維持、補修の充実をより機能的に行うシステム設計が重要であると思います。

2.道路に関して感じる無駄
・バイパス工事が重点的に実施されてきたことにより旧道の沿線が衰退している状況が多々見うけられる。せっかくの道路資産が無駄に放置されているかのようです。既存の生活空間が生きのこれるような歩行者や自転車など生活に密着した交通が快適に利用できる旧道の整備にも一工夫をこらし、力を注いでほしいものです。

3.幅広く意見を聞く上での留意点
・美しい国は美しい道路から。毎日の生活から道路を除くことはできません。一人一人が自分の生活空間としての道路をもっと意識するべきではと思います。自分達の道路を美しく利用するという道路美化運動を地域文化として定着をはかるべきと思います。また道路清掃など軽微な道路維持作業等への地域の人達の積極的な参加を促す運動も強力に進めるべきと考えます。

4.その他意見
・東京オリンピック誘致と関連して首都高速道路の再改築が話題にのぼっておりますがこのような道路整備には大いに疑問を感じるものです。まして日本橋の景観をどうこうということは論外です。地方には未完成の高速道路がまだまだあります。まずはこれらの早期整備をどうすべきか真剣に考えていただきたいものです。ネットワークの完結こそが第一です。