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氏 名所 属
小苅米 淳一 (株)ジョイス 代表取締役社長

■ご意見の内容

・現在整備している釜石秋田横断道については、陸上の輸送コスト等を考慮すると早期に整備するべきである。
・岩手県盛岡市は、水がきれいで、ほこりが少なく、緑が豊富で生活するにはとても良い環境である。ハイテク産業の頭脳集積の立地の条件に最も優れていると考えられる。このような条件がそろっているところは、海外では考えられない。(海外は砂漠多い)国内でハイテクの基盤の部分をつくり、海外で組み立てを行う。このようなハイテク産業誘致・育成するためには、港まで 連絡道路を整備・機能強化すべきである。
・特に現在整備している釜石市までの路線と、沿岸の中心都市宮古市までの横断道路の整備を行うべきである。
・たとえば、道路走っていて、ここの町には「どんな産物・名物」があり、「どんな名勝」があり「どんな人物が出ている」等、車で通過するときに、わかるような看板を整備するべきだ。せっかく有効な資源があっても、人に知られないため、活用しきれていないと思う。
・日本は、豊かな自然、四季折々の風景が楽しめる優れた国土を有している。しかし、どこにいっても、電柱・電線があり景観を壊している。ある程度長い期間、100年かけてでも、電線をすべて地中化するべき。地中化する際は、ガス・水道・電気・光ファイバー等を協働で地中化するべきである。
・日本の食料事情として、米・豆・魚は必要不可欠。特に魚は、日本の自給率は50%程度のシェアであり、その他は外国からきており、今後は魚の養殖が食料調達には必要となってくる。三陸沿岸は、入り江が多く、自給のための養殖には適した地形と考えられる。この後の養殖事業の展開を考えると、沿岸の高規格道路の整備は、必要かつ重要である。
・山奥の道路で、無理にまっすぐにしている道路も見受けられる。経済や物流等への効果や役割をしっかり確認の上、目的をしっかりもって整備してほしい。

【その他】
・道路雑草対策について、雑草が見苦しい。草刈りだけで対応するのは難しいと思われる。
除草剤の併用を検討すべきである。ちかごろ、除草剤を使用している例も見るが、草刈りしないで散布しているため、草が立ち枯れし、かえって見苦しい。
 コストの関係で草刈りが難しいのであれば、地域の方々にお願いする等の検討をするべきだ。
・特に橋梁上の雑草は見苦しく、対策を工夫するべきだ。景観を考慮した気配りが必要。
・中央分離帯の植栽について、普通の樹木を植栽しているが、ツタ(オカメアエビ)を利用し、植栽すれば、剪定も簡単だし、雑草も生えない等の利点があり、コストも少なくすむ。東京のほうで見かけたので参考にしてほしい。
・現在は情報の時代である。トンネル内でもラジオ・電話が通じるようにするべきである。
・道路法面において、山を削った際にコンクリートの肌がむきだしになっているのを見かける。日本の景観的な特色(緑が豊か)を考慮すると、緑の復旧が可能な工法を採用すべきである。
・ちかごろ河川の整備において、水深を浅くして整備している事例がある。そのため、水温が上昇し、生態系が崩れているように考えられる。昔ながらに、「水はね」「深い渕」「中州」「水草」がある(できる)河川環境を要望する。
・河川の護岸の壁はコンクリートばかりではなく、部分的にでもいいから草が育った部分を残した作りをし、緑をもっともっと表現すべき。そこの草についた虫は落ちれば魚の餌にもなる。景観上ももっともっと良くなるはず。河川周辺は(特に盛岡は川が多いので)もっと美しく表現する工夫が欲しい。)