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氏 名所 属
琴浦 良彦 (社)滋賀県病院協会 会長

■ご意見の内容

1 これまでの道路政策に関する改善点や効率化について
・高速道路の料金が高くて利用しにくい形態になっている。料金の引き下げ又は無料化することで既存の高速道路をもっと有効に活用できる。
・地方の道路整備が遅れており、同じ税金を負担していながら地方切り捨てになっている。(医療に関しても同様)
・医療と道路の関係から見ると、救急車がスムーズに走行できる道路整備が必要であり、道路整備が進めば病院の数が減らすことが出来る。一方で道路整備が進まなければ病院の数を増やす必要があり、どちらが効率的であるかを判断する必要がある。

2 道路に関する無駄について
・都市の理論で施策が行われ過ぎている。例えばETCなど自動車交通の利便性追求のために費用を費やすのであれば、高速道路の料金引き下げの施策を優先して実行すべきである。

3 今後、取り組む道路施策の重点化について
・バイパス整備や交差点改良など渋滞対策を優先的に進める必要がある。
・道路景観の改善の観点からは、電線類の地中化や植栽の整備(シンボル的な高木の整備)が必要である
・交通事故対策の観点からも、電線類の地中化や、また踏切などで優先道路が明確に明示されていないところがあり、分かりやすい標識の整備も重要である。

4 その他
・医療関係も同様であるが、行政は利用者側の立場に立って体制の強化や利便性の向上を図っているが、これにより現場では過酷な労働条件になっており人も減っている。利用者側の努力を促す施策についても実行しないと社会のバランスが保てなくなる。
・滋賀県は中心部に琵琶湖があり、速やかな医療活動を行うためには、水陸両用車両の普及に力を入れても良いのではないか。
・これまでは、自動車交通の利便性を追求した道路づくりが中心であったと思う。これからは、健康づくりや環境のことも考えて、歩行者や自転車に優しい道路づくりも必要であると思う。例えば、遊歩道であれば、舗装されている必要はないので、こうした道を郊外に整備したり、自転車利用者が安全で、安心して走行できる道路整備も必要であると思う。