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氏 名所 属
楠瀬 賢一 高知県ハイヤー協会 会長

■ご意見の内容

「意見・提言」
過疎現象は極限に至りつつあり、その大きな要因は交通の不便、即ち道路改良の遅れである。

道路行政は都市中心型で進められ、地方末端の道路は戦前からの姿を其儘残している所もあるにもかかわらず、政府やマスコミの一部は「道路改良は一応一巡した」とする誤認。誤認等に基づく特定財源の一般財源化は絶対容認出来ない。

公共交通機関の少ない地方の中山間地の道路は経済活動から生活等の全てであり自家用車は不可欠、その保有費は都市部住民の比でなく重い。

居住地域による「道路福利受益格差」の縮小。地方道路の貧状を更めて調査確認のうえ、未改良未整備地域を全国平均の70%位までに、10年以内に集中的に改良することを中期計画の柱とすること。

具体的な要望として、東名高速開通から40余年、四国の8の字高速道は未完、供用時期も未定、新幹線構想もない、この交通格差を中期計画で解消することを強く求める。

道路改良で不必要と思われる付帯付属工事が相当ある。それらを最小限に抑え本体道路の遠伸に効率的な設計と工事の実施。局部改良を更に工夫し、ユーザーの意見を聴取のうえ積極的に推進する。幹線道路を集中的に改良と財の投入から供用までの時間短縮努力。

”道路は国民共有の財産”の意識向揚の大キャンペーンを展開、道路愛護国民運動(仮称RTC運動)の提案。国土交通省、地方自治体へ個人、団体、企業、自治会、ボランティア、NPO等を対象として愛護者の登録制とする。実施目標として、道路情報(防災)通報、清掃、除草、植栽、障害物等。国民総参加による全国の”道路利用環境向上運動”の推進を目的として、法律及び条例を制定し国民と道路の新しい時代を創ること。