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氏 名所 属
草野 満代 フリーアナウンサー

■ご意見の内容

○国土交通省(の道路部門)は、相手に理解して貰おうというコミュニケーションの努力が不足している。
 「道路と言えば、既得権を必死になって守る」、「一般の感覚からずれている」というようなステレオタイプな対立の構図をメディアは描きがちなところもあるが、だからといってオープンであろうという姿勢を諦めてしまってはいけない。合理的に事業を進めている等の主張を、メディアに対しても正面から行うべき。

○また、メディアだけでなく一般の方々に対しても理解して貰う努力をすべき。外部に出す言葉が難しく、また、限定してしまっていて言葉が足りず、説明不足である。指摘されている事に対してはおそらく対応しているのだろうが、その成果が伝わっていない。
 例えば、特定財源の議論などについても言葉が専門的すぎて、一般の方は踏み込んで正確に理解しようという気にならないと思う。そんなこともあって、ステレオタイプなイメージが、一般の方が良いことか悪いことかの判断をする上での主な要因になってしまう。

○最近はインターネットの普及、発達などもあり、誰もが様々な情報を入手し易くなったので、一般の方々もメディアの言うことをそのまま鵜呑みにはせず、本当なのだろうか?と考えておられると思う。
 そしてそのことをメディアの方も意識しているので、根気強く主張し続けるべき。

○交通事故対策のレッドゾーン戦略の話は非常にインパクトがある。このように限られた予算を対策の優先順位をつけながら使っていることをもっと広く伝えないといけない。

○路上工事看板は最近よく目立つ。非常に分かりやすい。不親切に感じられていたものが、住民よりの感じに変わってきている。「古くなったから」など、何故この工事を行っているのかがもう一言添えられるとより丁寧な印象で更に理解度・説得力が上がると思う。
 このようなアプローチが看板以外でも行われるといい。

○一般の方々と道路(部門)との間に不幸にもできてしまった対立の構図から抜け出す事が必要。
 一般の方々に参加していただき、価値観や責任を共有するという構図に変わらないと駄目。言い換えれば、参加感。如何にユーザー、ドライバー、一般の方に味方になってもらうか、その気になってもらうか。

○例えば、高速道路のハードユーザーへの特別な料金割引などにより、ハードユーザーたちにプレミアム感をもって貰うとともに、その人達の間にネットワークやクラブができないものか。そうすれば、プレミアム感と同時にそのネットワークやクラブとして貢献したいといったある種の責任感も育まれてくるのではないか。

○首都高速のランプを増やしてほしい。