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氏 名所 属
黒原 孝雄 大野商工会議所 会頭

■ご意見の内容

【これまでの道路政策に関して、特にどのような改善点があるとお考えですか?】
○各地方、各地域に走る国道(国道8号、158号、157号)の改修又はバイパスをつける事により、モータリゼーション時代の交通の流れに対応した整備ができると感じます。

○地球環境にやさしい浸透性の高いアスファルト素材をできるだけ多く使用して欲しい。現在試験的に使われている場所があるが、水源地に近い山村地域では特に使用して欲しい。有効な地下水を保つことによって大野の上水道のことばかりでなく九頭竜川や足羽川も荒れる原因にならず、他の地域の上水道にも良い影響を及ぼします。

○国道158号の一部で、冬期間に凍結する場所等(和泉地区等)で、川水を汲み上げた融雪を行うと安全面、コスト面でも良いと思う。


【今後、道路政策においては、無駄を排するなど効率化を徹底する必要があると思いますが、特にどのような点を重視するべきとお考えですか?】
○各県内、各地域に必要な改修又はバイパス道等の整備に対し、その地域で優先順位をつけてもらい、その必要性を点数化し予算配分の順位に役立てる事が必要。


【道路に関して無駄と感じることはありますか。具体的に教えて下さい。】
○ どの道路もその時代、時代ごとに住民の要望にて作られたものなので無駄な道路というものは原則として無いと思います。あるとすれば計画の途中で打ち切りになって放置された道路を見れば無駄だと感じます。


【国民の皆様に対し、幅広くご意見を頂くこととしておりますが、特に留意すべき点等あればお教え下さい。】
○ 要望のある道路対して地域社会のみでなく全国レベル(マクロ)の考えで、日本の国土にとってどのような役割を果たすのかを地元の人達より提言して頂く。


【その他、道路政策全般に関して、ご意見、ご要望等あればお聞かせ下さい。】
○地理的に又気候的に恵まれない日本海側を優先し、太平洋側に人口が集中しないよう予算の配慮をしていただきたい。

○少ない公共予算を有効に配分する為には、東京と地方との格差を少しでも解消するように各地方の現状と必要な道路(要望の強い順)をまず点数化する事が必要。
具体的な指標として、@市民所得、A工業出荷高、B過去10年の人口減少率、C県都への距離、D新幹線の有無、E高速道(高規格道路も含む)の有無、F要望される道路の長さ、G将来開通した場合の効果(経済、文化、教育、福祉他)等にて点数化する。

○道路特定財源を一般財源化せず、道路建設、改修等のために使用して頂きたい。

○大野市の繊維産業が落ち込み、福井市街へ出稼ぎに出るようになった。国道158号の福井市方面へのラッシュ時交通量も増加しており、事故等があれば前にも後ろにもいけない。国道158号の改修工事(県事業)を早期に行って頂き、迂回が可能となるアクセス道路の整備についても検討して頂きたい。

○国道158、416号の周辺に生活基盤を持っている住民は国道8号の周辺に生活基盤を持っている住民とくらべて非常に恵まれていない。道路構造ばかりでなく産業構造(繊維産業の衰退)にも問題はあるが国道8号沿いの丸岡、鯖江、武生、敦賀の人口は伸びており、国道158号、416号沿いの大野、勝山は減っている。また国道158号、416号沿いの地域は積雪が多く経済活動が半年ほど停滞してしまう。国道158号、416号に目を向けもっとアクセスを良くすれば、車通勤で福井市へ仕事に行けるようになる。そうすれば国道158号、416号の周辺に生活基盤を置き、過疎化も防げると思います。

○国道158号で事故等があった場合など、大野を出る前に電光掲示板等にて早く情報が得られれば、国道416号に迂回でき、渋滞などの被害を最小限にくいとめることが出来る。

○商工会議所に面した国道476号に十数年前国土交通省が設置した融雪装置がある。この融雪装置は周辺住民が利用している地下水を使用することもあり、ここ十年ほどは一度も使っていない。この融雪装置を取り除き国道157号で再利用して頂きたい。また、撤去箇所に街路樹を植え、国道476号を緑豊かで心安らぐ通りにして頂きたい。

○中部縦貫自動車道は東南海地震などで東名、名神高速道路が不通になった場合の代替え道路となる。中部縦貫自動車道が東海北陸自動車道、中央自動車道と繋がっておれば松本−高山−大野−福井から関西、中国、九州地方へと結びつく。中部縦貫自動車道の永平寺大野間を早期に整備し、大野油坂間の路線決定を早期にして頂きたい。