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氏 名所 属
間鍋 正寛 帯広市消防本部 消防次長

■ご意見の内容

【■道路政策全般について】 
 救急搬送の観点では、十勝は帯広中心の医療体系となっており、近隣の町村から集中してくるが、高規格道路の延伸により、十勝南部方面からの搬送にも活用され救命率が上がるなどメリットは非常に大きい。また、地方が過疎化すればするほど、そこに住んでいる人の生活を如何に守るかが大事であり、搬送用ヘリもあるが気象条件に左右されない安全確実に走れる道路が重要である。

【■今後の道路政策において、優先度が高いもの】
・災害時対応の観点では、大規模災害を想定し全国規模の消防連携の強化を図るため、緊急消防援助隊の整備が進められており、北海道からフェリーを使用して本州に行く場合、高速・高規格道路を利用して早く被災地へ向かうことが可能となる。一方、道東での大規模地震時等には、本州から緊急消防援助隊が港から上陸し国道を走行するため、道路の重要性は大きく、拡幅はもちろんのこと地震に強くルートが寸断されない信頼性のある道路整備が望まれる。特に帯広は地形的に札内川、十勝川により分断されており、それを結ぶ橋梁の重要性から橋脚耐震補強にも力を入れていただきたい。

・道路管理の観点では、北海道は農業や漁業など産業が季節的であり、本州では分からない冬の厳しさゆえの維持管理が必要であるとともに重要である。

・今後、交通アクセスを考えた組織の統廃合を検討しており、また十勝における消防の広域化においても、点在する市町村間の円滑な連携を図り、相互の迅速な災害対応を行うため道路ネットワークの整備は重要である。