閉じる
氏 名所 属
松井 保 大阪大学 名誉教授
福井工業大学 地球環境工学専攻 教授

■ご意見の内容

○道路政策全般に関する意見、要望
・戦略的な社会資本整備に向けて「社会資本整備基本法」を定めるべきである。
(理由)現在の社会資本整備については、会計法が最優先であり、社会資本整備の基本を議論して実行する状況に必ずしもない。今後は、長期的な我が国の社会資本のあり方を戦略的に議論し、その基本法を定め、国民合意の下で社会資本整備を推進していくことが必要と考える。

・今後の社会資本整備には、安全・安心のみならず、快適性が必要である。
(理由)成熟した社会では快適性が求められているため、たとえば、電線の地中化など、快適性に係るプロジェクトも推進するべきである。

・環状道路や第二名神の早期の整備が必要である。
(理由)地域の発展、経済効果、CO2の削減への寄与、利便性などを考えれば、早期の整備が必要である。特に環状道路は最優先で整備すべきである。

・新しい技術や特許技術を採用できるシステムの構築が必要である。
(理由)日本の技術力をさらに高め維持するためには、積極的に新しい技術を活用・評価することで、新技術の研究・開発を促すことが必要である。これは、ひいては若い優秀な人材確保に繋がる。

・民間格付け会社により、各企業の技術力等を各分野ごとに格付けし、業者選定に活用する。
(理由)良いものを作るには、高度な技術力のある企業に施工を行わせるべきであり、透明性、客観性を確保する意味でも民間で格付けをして、それを活用するのが建設産業や社会の発展に繋がる。