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氏 名所 属
松坂 敬太郎 府中商工会議所 会頭

■ご意見の内容

1.海(港湾)や高速道路に隣接している臨海工業地帯に比べ、府中市のような内陸工業地帯においては、特に道路施策等インフラ整備が不可欠であり、その整備が遅れている。

2.府中市の特徴は、@60%が福山市から通勤しており、その殆どが自動車利用、A産業は機械金属が60%、残りが木工等であり、重い物を運搬しなければならない産業が主流となっている。府中市は、道路整備等インフラ整備に恵まれていないが、1人当たりの工業出荷額は高い。府中のように頑張っているところに対しては、特区の指定等何らかの措置があっても良いのではないか。

3.道路は無いより、有るに越したことはなく、より良ければ良いの発想が強すぎたため,地域の特殊性を考慮に入れない全国一律の画一的な道路整備になったのではないか。地域実態を把握したうえで地域の特性にあった道路整備を進めるべき。
(例として、福山市の神辺・駅家地区のように中心部に幹線道路を持ってくることで地域の実状にマッチし、成功した例もあるが、府中市の場合は、中心部が約2km四方で収まり、1kmくらいなら充分歩いて移動が可能な距離であることから、街並みを残しつつ「歩けるまちづくり」を進める方が望ましいと考えている。必ずしも一律に大きな道路が中心部の真ん中にある必要は無いと思っている。)

4.国道・県道・市道では管理者が異なっているため、地元として整備優先順位が高い道路であっても、管理者の財政事情によって整備が遅れてしまう状況がある。県道を最優先で整備していただきたいと思っていても、県の財政事情がありなかなか整備が進まない。一方で他の管理者の道路は早くできている状況は地元のニーズと整合していない。地元が必要と思っている道路が最優先でできるシステムとすべきではないか。

5.地域のニーズに対応した道路整備とするためには、計画段階から産業界等地元の意見を反映するようにしていただきたい。そうすれば、地域ニーズにも整合するし、地元の協力も得られやすくなる。

6.工業団地は市が整備し、輸送道路となる幹線道路は県が整備する現状となっている。結果、工業団地は出来ても道路が整備されていない状況が生じており、施策の一体感が得られていない。重点的に課題を補う道路整備を望みたい。

7.高速道路は、長期展望のもとで整備すべきであり、ビジョンに基づき行うことについては、国全体でも理解をすべき。