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氏 名所 属
松岡 恭子 (株)スピングラス・アーキテクツ 代表取締役

■ご意見の内容

●「昔の都市計画道路が、今後数十年を含めて必要なのか。線形も含めて見直す必要がないか。」是非議論をすべき。

●効率の悪い道路工事をやっているイメージはある。先を見越したインフラ整備をやるべき。新たに区画整理した場所や、新しい宅地にも電柱を立てたりするのはナンセンス。また現道の掘り返しについてもガス、水道など一緒にできないのか。

●道路空間は生活の場所であり、誰もが利用するものである。現在、電柱が歩道の真ん中を占用していたり、民の占用物も存在する。官民、事業者のそれぞれは、並列的に整備しており協働されていない。新たな仕組みを作らないといけない。道路景観は皆の責任であるが、皆が責任を回避している。国交省の景観法の中で新たに協働できる仕組みができればよい。今後も並列的な整備をするならば、市民の理解は得られないと思う。

●新たな道路については、宮崎のような陸の孤島となる地域へアクセスする東九州自動車道は必要。各県は高速ネットで、結ばれるべきであると思う。しかし山間部での道路整備については疑問を感じる。緊急輸送に関しても道路だけの問題でもなく、医療過疎の問題も含め、多角的に取り組む課題ではないか。

●新しい道路と既存道路整備とでは、既存道路整備の方が重要と思う。今後高齢化社会を迎えるにあたって、まだバリアフリー対策も十分でない。今後は整備の内容(バリアフリー、無電柱化等)や整備手法(協働)が問われてくるのではないか。

●全体的に都市部の話になったが、土木と建築のタイアップが無ければ、都市空間を整備することは不可能である。まちづくり運動やまちなみ整備などと共に進めていく方法が問われている。道路のロジックだけで進めても市民の賛同は得られないだろう。

●土木はPR活動が下手。泥臭い感じが未だに抜けていない。市民との取組など地道な実例をつくって、PRしていけばどうか。