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氏 名所 属
宮田 昌利 釧路圏まちとくらしネットワークフォーラム 座長

■ご意見の内容


○今後取り組むべき道路施策の優先度

・一般国道44号は、トレーラーやトラック等の大型車が多く、大型車が安心して走れる道が必要である。北海道横断自動車道(釧路〜根室)は、整備の見通しが示せないのならば、今ある道路を活用してでもいいので、スムーズで安全な移動が出来るよう、とにかく今より早く整備をして欲しい。

・道東地域は、知床世界遺産を始め、釧路湿原、阿寒湖等、観光地としてのポテンシャルは非常に高い地域であるが、国際的な観光地となるためには、道東トライアングル「北海道横断自動車道(釧路〜根室)、地域高規格道路(釧路中標津)、地域高規格道路(根室中標津)」等の道路ネットワークが未整備であり、早期整備を強く望む。外国人等の観光ルートの設定にとっては、移動時間は重要な問題であり、観光産業を発展させられるかどうかは地域にとって死活問題でもある。

・北海道横断自動車道(本別〜釧路)の全線の開通時期は、夕張〜十勝清水の開通時期と同時かそれほど遅れない時期に供用されないと釧根地域にとってマイナスの影響が懸念される。震災後、韓国の釜山港が利用され神戸港に戻ってこなかったように、本別〜釧路の開通時期が遅れれば釧路港からオホーツク方面の物流は、旭川・紋別自動車道を介した流れとなり、釧路港にはもどって来なくなることも予想される。道路ネットワークの整備時期によって港や物流の流れが変わることはあまりにもひどいことで、完成時期の大幅なズレは地域にとっては死活問題であるとともに、地域間格差を逆に作り上げてしまうことにもつながる。

・医師不足による地方医療の空洞化は、根釧地域の大きな問題で、緊急医療時の対応については、釧路市に依存しなければならい。釧根地域の高規格道路等の整備によるアクセスの強化は、人命を守る上でもとても重要である。

・幹線のネットワークからのハブについては、拡幅や追い越し車線等もっと工夫をした道路のつくり方があっても良いのではと考えている。限られた予算の中で必要な機能は何なのか、地域でも考えていきたい。

・今まで高速道路が釧根地域になかったためか、道路ネットワークの重要性が一般の市民にはまだ十分浸透してないのではないか。利用したことのないものの効果を理解してもらうことは難しいが、PR活動も重要である。