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氏 名所 属
光長 文生 伊予鉄道(株) 運輸事業本部自動車部長兼政策室長

■ご意見の内容

・公共交通事業者の立場での意見だが、松山市はコンパクトシティを試行している。公共交通を主体に、自動車交通の抑制を図り、公共交通の走りやすい環境の整備を。自動車の中心部への流入規制、または入りにくい道路整備を。バス路線は主に新しい道路ではなく、民家が多い旧道を通行している。今後は、新しい道路建設だけでなく、旧道のメンテナンス向上を。ソフト施策で、公共交通への転換、啓蒙活動を行う必要がある。

・新しい道路だけでなく、既存道路、旧道を再整備し有効利用するなど、方向転換を図る必要がある。

・バス路線や市内電車では、国県市と3者の管理区間が有り、管理者により管理レベルが違う。レベルの統一を図れないか。

・小坂交差点の立体化は、工事のスピードアップが図られ、今までの公共工事から改善され良かった。

・四国内の高速道路整備が進み、高速バスの利用者、収益は伸びており、市内路線の赤字をカバーしている。高速道路上のバス停留所、駐車場整備、郊外部からパークアンドライドでの利用など実施したいと考えているが、行政の協力が必要。

・R33において、信号のサイクルを調整しバスの運行をスムーズにするPTPSを導入したが、小坂、捨町交差点の立体化完成以降でも、短縮目標時間は達成されていない。日中は効果があるが、朝夕のラッシュ時には、信号制御だけでは限界があり、効果が出ていない。個別の施策だけではなく、複合的な施策が必要。また、バスベイに車両の到着が重なり収まらない時があり、渋滞の原因となる場合がある。何らかの対策を併せて検討して頂きたい。

・バス停上屋の設置等で、道路占用の許可が必要な場合があるが、歩道幅員の規定などがあり設置出来ない場合がある。規定を緩和して頂ければ整備出来る物もある。

・今あるバス停留所以外に、駐車場の有るターミナルを設ければ、バス利用者が増加し、中心市街地の渋滞緩和にも繋がる。北条では、パークアンドライドを実施しており、ある程度の利用者はある。

・高速バスの乗車は12時間が限度。現状、宇和島からでは大阪ぐらいまでが限度だが、南予の高速道路整備が進めば、京都、名古屋と延伸することも可能。

・自転車道、駐輪場の整備が必要。松山市が不法駐輪の取り締まりを実施しているが、あまり効果がなく、障害者からの苦情も多い。利用者のマナーアップが必要。利用者の勤務先、商店主、市が連携し、対策をとる必要がある。

・道路上に、自転車駐車場を道路管理者・鉄道事業者等が整備出来るよう制度改正されたが、現状では現地条件、背後地の地権者の反対など、整備は難しい。