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氏 名所 属
箕輪 幸人 (株)フジテレビジョン 解説委員

■ご意見の内容

【これまでの道路政策に対して、特にどのような改善点があるとお考えですか。】
○ 透明性を高めることが何より必要。
○ 個別の道路事業について、何のためにこの道路が必要かをデータを示して理由を開示することが必要。
○ 例えば、高次救急医療では30分以内に救急救命センターに運び込むことができるかが生死の分かれ目。そのために、道路を整備する、渋滞対策を行うというこをデータで出して説明すべき。
○ 道路事業の必要性についてのPRをもっとする必要がある。
○ PRをするにあたっては、政府広報のテレビコマーシャル等を積極的に活用してやっていくべきではないか。シンポジウムなどでは関心のある人しか来ない。賛成でも反対でもない第三者へのPRの方法を工夫すべき。裁判員制度のPRが参考になる。


【道路に関して無駄と感じることはありますか。具体的にお教え下さい。】
○ 北海道の帯広にある広域農道のようなものは無駄なのではないか。道路の幅や、速度等の関係で、他の道路と変わらない規格を有する農道を整備することが本当に必要か。
○ よく一般に言われている「車が走っていないから(交通量が少ないから)無駄」というようには、一概には言えないと考える。そのような道路であっても、例えば、大規模災害が起こったときなどは、必要になる場合もあるのではないか。


【今後、取り組む道路政策の一層の重点化を図ることが必要であると思いますが、優先度が高い又は低い課題への対応は何であると考えますか。】
優先度が高い課題としては、
○ 災害や有事の際に必要となるという観点から、大都市圏の環状道路の整備
○ 都市郊外にある広域医療センターへのアクセスを確保するという観点から、一般の幹線道路の渋滞対策
○ 歩行者の安全を確保するという観点から、歩道と車道の分離
○ 踏切での待ち時間の解消や踏切での事故の軽減を図るという観点から、踏切道における立体交差化等の整備
○ 地域活性化等のために高速道路を有効利用するべきであるという観点から、高速のインターチェンジの増設
○ 有事の際に自衛隊の車両等が高速道路を利用できるようにするべきであるという観点から、料金所の走路の規格(幅等)の見直しが挙げられる。


【国民の皆様に対し、幅広くご意見を頂くこととしていおりますが、特に留意すべき点などあればお教え下さい。】
○ 相手が話しやすい場や雰囲気を作ることが必要であり、相手が間違えたことを言っているとしても、いいたいことを言わせてあげることが必要なのではないか。


【その他、道路政策全般に関して、ご意見、ご要望等あればお聞かせ下さい。】
○ ドクターヘリの整備については、道路整備と一体となってやるべきだと考えている。例えば、高速道路のSAにドクターヘリの拠点を整備するということは考えられないか。
○ 「道の駅」の取組みは地域の産業と一体となって行われており大変良い。例えば、高速道路のSAについても、道の駅と同様に地域の特性を活かしたものにしたらいいのではないか。


【その他】
○ 道路特定財源の一般財源化については反対。税率を一定の水準のまま、一般財源化に踏み切ることは、利用者との関係でも不合理である。
○ 地方がどんなに当該地方の道路整備の必要性をPRしても都市部では受け入れられないこともある。今なら、東国原宮崎県知事が高速道路の必要性をPRすれば、効果が大きいと思う。