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氏 名所 属
宮崎 劭 (社)天橋立観光協会 会長

■ご意見の内容

1.重点化を進める上で特に優先度の高い施策

宮津から大阪へ行くには2時間15分であるが、京都市内へ行くには3時間かかる。特に、京都市内に入ってから(例えば府立医大付近に行くのに)約40分かかっている。

京都縦貫自動車道を早期に全線供用させるのはもちろんであるが、特に、京都市内の渋滞解消対策として、京都第二外環状を早期に整備すべきである。

丹後地域には、あまり大きな産業はない。強いてあげるとすれば、丹後ちりめんや峰山の金属加工である。しかし、丹後ちりめんは、この地域において、最盛期には、年間1,000万反出荷していたが、現在は、100万反弱まで減少してきている。

そのため、今、この地域は、天橋立はもちろん丹後半島全域が観光を標榜している。

宮津市は長年、年間260〜270万人の観光客で推移しているが、平成17年はもろもろの要因で245万人弱となったが、平成18年には約260万人まで回復した。今後5年で300万人を目標としている。ちなみに、丹後半島全体では、昨年700万人強だが2010年に1000万人目標としている。

現在、宮津市でお客さん一人当たりの消費単価は3,300円であり、来られるかたの多くが日帰り客であり、宿泊客を増やす施策が必要である。

そのためには、アクセスが便利にならなくてはならない、便利になれば、従来に比べ中国、四国、中部地方等より広域圏から来て貰える。人によれば、アクセスが便利になれば日帰りが増えるというが日帰りが増えればリピーターが増え、そして、宿泊客も増えると考える。そのための、広域交通網の整備は不可欠である。

このホテルの前の道路(主要地方道宮津養父線)の歩道整備は遅れている。この前あたり(天橋立駅前)では、駐車場から天橋立方面へ行かれるお客様が2人並んで歩けないところもあり、ピーク時には歩道はあふれかえる状況となる。古くからの観光地は、必要な箇所に歩道がないところが多い。

また、観光地では、電線の地中化は重要であり、看板の規制なども必要。ヨーロッパなどでは、看板もなく、建物の色まで規制している。日本でも見習うべきである。


2.その他、道路施策や道路整備・管理全般に関する意見

平成16年の台風23号の時、国道176号の与謝峠等宮津市に入る主要幹線は全て通行止めとなった。そのような中、綾部宮津道路は通行止めもなく、それを活用して、自衛隊等の救援活動が行われており、災害に強い道路は必要である。

道路整備は、都市部と地方を分けて考えなくてはならない、一般的なスタンダードでは説明しきれない。北海道でも札幌と帯広では違うと思う。

丹後地域では、まだまだ道路整備は必要である。
以上