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氏 名所 属
三井田 康記 畿央大学 健康科学部人間環境デザイン学科 教授

■ご意見の内容

【これまでの道路政策に関して改善すべき点】
・ 道路特定財源は受益者負担のはずであり、高速道路は無料化すべきではないか。
  整備速度と引き替えでも、管理費云々で、いつまでも有料はおかしい。

・ 高速道路も産業用、観光用と目的別に造るべきでは、又、産業交通と日常交通を分離する必要がある。

・ 国道、県道、市道等、それぞれの道路管理者として縦割りでの対応は住民や利用者から見れば紛らわしいだけ。例えば危険箇所を指摘しても、管理者が違うと話すら聞いてもらえない。国民から見れば道路は道路。

・ 7〜8年前に国、県、市でパークアンドライドを始めたとき、駐車場やバスの有料無料がバラバラであった。行政間の横断的調整をはかるべき。

・ 防護柵委員会で意見を述べたとき、高木の防護柵兼用化等の意見を述べたが、理解されなかった。行政の考え方は「一つの方法で一つの役割」。道路には複数の役割を持たせても良いのではないか。

・ 道路の計画や工事については、周囲の人にわかるアナウンスが必要。計画が認知されてから工事を行うべき。

・ 観光交通等を市街地中心部まで入れずに、別の交通機関を利用するパークアンドライドは効率的であるが、中心部の駐車場案内を行うなど、徹底がなされていない。

・ 道路整備と宅地開発等関係の深いもの同士は、連携して整備する必要がある。

・ 車用の標識ばかりではなく、自転車や歩行者用の標識をもっと整備すべきでは。

・ 都市計画決定されたものはなかなか見直さない。フレキシブルに見直すべき。


【道路に関して無駄と感じること】
・ 高速道路の都市部の照明は無駄ではないか。また、エリアゲートシステム(県警の行う信号現示操作による中心地流入規制)では、渋滞箇所が変化するだけで、抜本的対策が必要。


【今後の道路政策において重視すべき点】
・ 景観は社会の資産。道づくりは景観づくりにとって重要。景観に配慮する点からも、危険防止の観点からも道路上の無電柱化は重要。そもそも、関電もNTTも官のようなもの。まちなかの道の無電柱化を進めてほしい。