閉じる
氏 名所 属
三浦 房紀 山口大学 工学部長

■ご意見の内容

最近はマスコミや世論が土木というだけで実状を深く理解せずに悪者扱いする傾向がある。真に必要な公共事業、道路事業は積極的にアピールしていく必要がある。報道機関は個人の意見を尊重するだけではなく、「公共」の意識を持たなければならない。インフラ整備無しに日本の発展はない。

米国では基本的に交差点では右折フリーであり、オールストップで早くその交差点に到着した車から進入できるといった信号を極力減らすルールがある。日本は信号が多すぎるのではないか。

追い越し禁止区間で、極度に速度の遅い車を先頭に車が連なる場合がある。どこにでも追い越し車線を付加するということにはならないだろうが、譲り合えるようなルール作りができないか。

道路ネットワークの整備は必要である。ネットワークされていないからこそ無駄と思われる。新潟県中越地震では、複数の経路を確保できたことがすなわち高速道路がネットワーク化されていたことが輸送に大きく影響した。災害時の備えとしても整備は重要。

年末・年度末の工事については、まだまだ多い印象がある。

道路の質(路面の状況や橋梁の状況)が落ちてきている。管理予算の確保が厳しいかもしれないが、将来の安全性の観点からも問題である。現状を広く知らしめるべき。