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氏 名所 属
宮入 賢一郎 特定非営利活動(NPO)法人CO2バンク推進機構 理事長

■ご意見の内容

1.今後、道路政策において無駄を廃するなどの効率化を徹底させるためのポイント
事業の早い段階、また途中、供用後など、さまざまな段階においてのチェック・評価とあわせ、その結果を広く公表し意見を求めていくことが大切と考えます。特に初期段階でのチェックは、道路利用者や地域住民のニーズを十分に踏まえるために重要であり、効率的な投資を行うポイントとなります。さらに、各段階において沿道住民やNPOなどの参加できる提案を募集していくことで、景観形成・環境作りを通じて、愛着ある道路が実現できるものと思われます。しかしながら、まだまだ各地では住民の参加が促進できる措置が不十分であり、コーディネータとなる専門家の活躍が期待されるところです。

2.今後の道路政策の重点化にあたり、優先度の高い、または低い課題への対応
交通事故を抑制したり、災害時に物流等を支える道路の役割は、今後とも優先度が高いものと考えます。バリアフリー対策や環境対策も重要です。優先度の低いと断定できるものはありません。地域の実情を詳しく分析していただき、その地域の問題解決に最も貢献できる政策が優先度の高いものであり、その結果、優先されない政策が生じると考えられます。つまり、地域ごとの実状に応じて柔軟な政策を実施していただきたくお願いします。

3.その他
○道路網を活用した情報ネットワークが整備されていると聞きます。これを日常、また災害の情報幹線として活用していただきたい。幹線道路だけでなく生活道路にもICチップなどを初めとする情報ネットワーク基盤が整備されることで、障害のある人や外国からの来訪者など、情報を必要とする人に対してのパーソナルな情報提供の出来るユニバーサルデザインの促進を希望します。これには、段差解消などのバリアフリー整備も含まれます。
○CO2の発生など、自動車・道路が環境保全の面でマイナスのイメージを持つ時代から、バイオ燃料や水素、浄化や緑化などを駆使し、自動車や道路がむしろ環境を改善、よくする効果を発揮出来るように、産官学が共同して技術開発に取り組んで頂けたらと願います。