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氏 名所 属
森岡 啓二 RKC高知放送 広報・視聴者センター センター長

■ご意見の内容

道路は文化だ。もちろんそれがなければ産業も発達しないだろうが、道路が運ぶのはものや人だけではない。歴史、文化、風情も道が運んでいる。そういう議論が、今ある経済や産業だけで道路を考える議論に加わってほしい。
道路に関して無駄と感じることがあるかという点について、どんな道路が無駄でどんな道路が無駄ではないかということも明確ではない。
そういったことはまちづくりとセットになって語るべきところなので、道だけを考えて何が無駄かは分からない。ただ、まちづくりとセットにならない道づくりは無駄だと思う。
今後優先度が高いと思われる道路政策は8の字ネットワーク。
医療や地震対策のためには必要だ。
道は文化。そういう概念で道をつくって欲しい。
例えば中山間地の過疎地域では高齢者が山の中に点々と暮らしている。そういう場所に道路をつくる場合、そこに暮らす人がその景観を大切にし自然を守りたいというならおせっかいをする必要はない。その地域の人の話を聴いて、道ができることを望むのならばそうすればよい。大切なのは生活だから、生活を基本に考えるべき。ただ道をつくればいいというように一つだけ断片的にとらえて語るのはよくない。ものを運ぶ高規格な道路と文化・生活道というのを分けて議論した方がいいと思う。

道は地域の顔でもあるので、美しい地域づくりにおいては真に地域のことを考えて取り組まなければならない。