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氏 名所 属
森 兵次 NPO法人ツール・ド・おきなわ協会 副理事長

■ご意見の内容

・北部地域の道路は、良くなりすぎている感じがする、もう少し不便なところがあってもよい。道路整備により自然環境が破壊される可能性もあり、都市部とは違った視点で整備すべきである。
・大宜味村の塩屋湾沿岸において、トンネル整備により合理的に各集落を結節しているが、塩屋湾沿いの風光明媚な風景が見えなくなっており、無駄な事業と思われる。
・道路整備において、工事を小分けに発注しているため、事業が長期間に及んでいる。発注方式の改善により、もっと早く完了させることが可能と思われる。
・道路整備後、下水道、ガス等の占用工事による掘り返し後の部分的な舗装補修により段差が発生する事例がみられる。占用者との調整により道路工事と同時に集中的に実施するようにしてほしい。
・観光客を誘致するには、レンタカーを無視できないが、バス路線の改善等も必要。
・観光支援のためには、採石等を運搬するダンプトラックが利用する産業道路と観光客が利用する観光道路を分離した道路政策が必要。現在整備中の恩納バイパス、恩納南バイパス等の規格の道路を名護市及び本部町まで延伸することにより、産業交通と観光交通の分離が可能である。
・北部地域の産業及び観光支援のためには、那覇空港とのアクセス強化が重要である。規格の高い道路の整備による、アクセス時間の短縮が必要。
・恩納村内の国定公園沿いの道路においては、違法駐車が問題であり、マナー教育が必要である。
・道路に駐車すると迷惑になるという意識を持たせるような道路整備が必要。また、構造的に駐車をできなくするような方法も検討する必要がある。
・恩納村から辺戸岬まで同じような幅員、形状の道路を整備する必要はない。風光明媚な場所においては、20〜30km毎に駐車場を備えたトイレや休憩施設の整備が必要。
・国頭地域の国道58号(2車線区間)はところどころ拡幅して、譲り合い車線を設置する必要がある。
・国頭地域の東海岸の道路においては、役場等から遠距離となっているため、事故の発生による警察・消防(救急車)等の行政のロスが発生している。このような地域においては、特にカーブや幅員に配慮して、見通しが良く、事故が起こりにくい、安全・安心な道路整備が必要。
・今後、高齢化社会になり、ますますバリアフリーの対策が重要となる。車椅子、電動車椅子等は少しの段差でも転倒することがあるため、横断歩道の高さを、歩道の高さと同じにし段差解消を図ってほしい。横断歩道部をマウンドアップすることにより、自動車への注意喚起にもなる。
・道路整備は、まちづくりと一体となった整備が必要であり、地域活性化支援、公共交通機関との連携が重要である。