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氏 名所 属
室井 明 光のまちづくり企画推進委員会 委員長

■ご意見の内容

御堂筋において、歩道空間における光環境の整備検討や、橋のライトアップの実施計画の遂行など、日頃から大阪の光のまちづくりにご協力頂いて大変感謝している。

○道路政策全般に対するご意見・ご要望
 1、道路の機能性の追及だけでなく、今後は、都市資産の一つとして道路を位置づけ、景観的な美しさ、周辺地域との調和、エリアの活性化などにこれまで以上の考慮をお願いしたい。
例えば、
 (1)美しいインフラストラクチュアとしての道路
ライトアップなど夜間景観の美しさ。パリのシャンゼリゼ通りのように市民が外国人に誇りを持ってアピールできるような美しさを実現してほしい。
 (2)地域に潤いを与える空間としての道路
緑化・アートなどと一体化した街路、快適な自転車道の整備など、自動車だけでなく、歩行者や周辺地域にとっても魅力ある空間としての価値を高めることが必要である。
 (3)賑わいやエリア活性化に寄与する道路
オープンカフェ、イベント時の歩行者天国など空間としての有効利用について、これまで以上に推進し、地域の活性化に貢献する道路空間を実現してほしい。

 2、環境面、安全面に配慮した道路政策の実施をお願いしたい。
 (1)地球温暖化対策、廃材・エコ素材の有効利用、低騒音舗装、透水性舗装など環境面に配慮した道路づくりが必要である。
 (2)子供から高齢者までの全ての人が安全に利用でき、災害に強いライフライン等として活用できる安全安心な道路空間づくりが必要である。
 (3)快適、安全な道路の維持管理のためには、自転車置き場や、清掃・ゴミ処理という道路本体だけではない周辺も含めたハード、ソフト両面からのバックアップ体制が大切であることから、住民・企業や自治体との連携による施設整備や仕組みづくりが必要である。

 3、政策立案における国民からの意見聴取が重要である。
 (1)プロセス面
  意見聴取に当たっては、応分の情報公開・情報提供を行って国民の理解度合いを事前に十分高める必要がある。近年、HPなどは非常に充実してきているが、情報を入手する経路としては偏りの感もあり、メディアを通じた情報聴取などに積極的に取り組む必要があると思われる。
 (2)対象面
  道路は老若男女、就労・非就労問わず様々な人が利用することから、意見聴取はできるだけ幅広い対象から行い、潜在的なニーズや意見を掘り起こす必要がある。

 4、その他
  これからの人口減少の時代を迎え、例えば、まちづくりにおいてもコンパクトシティという概念も取り入れられてきており、街づくりの考え方が再構築される動きもある。
道路行政においても今後は道路単体で検討するのではなく、都市を構成する要素として、各々の地域にどのような特色を持たし、個性を発揮していくべきかというまちづくりの視点から都市戦略に効果的な道路計画を考えて欲しい。