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氏 名所 属
中岡 良司 日本赤十字北海道看護大学 教授

■ご意見の内容

○道路施策に関する改善点
・道路整備の方向性として、「高齢化」と「地域医療」を想定すべき。

・高齢化対策としては、各種バリアフリー対策および公共交通の整備である。

・地域医療対策としては、道路が必要。ヘリはあくまで緊急用であり、一般は道路である。

・どのくらいの時間で拠点病院に搬送できるかというのがひとつの指標になるであろう。

・高速道路は冬に弱い。吹雪等ですぐに不通になるようでは駄目。


○無駄と感じること
・幹線道路は全国一律で考えられるが、枝道は地域の実情によってそれぞれ考えるべきものであるから、一概に無駄なものとすることはできない。


○道路政策の重点化、優先度の高低
・高齢化に伴う医療輸送がどうあるべきかを考えるべき。北海道においては、バス・タクシーが中心。JRは面的にちょっと難しい。

・高規格道路の建設にあたっては、一律に別線整備を行うのではなく、郊外部では現道を4車線化するなど、既存ストックを活用した道路づくりをすべき。


○特に留意すべき点
・現在の置かれている状況で最大の変化は、律令国家建設後、初めて総人口が減少し始めたということ。これを機に道路の政策を見直すのは良いこと。その際は、地域医療と道路の関係を明確にし、計画の策定をしていただきたい。