・熊本県は阿蘇をはじめ、天草、黒川など多くの観光資源を有しているが、高速道路ＩＣ、空港や駅などの交通拠点からそれらへアクセスする道路が弱い。熊本県の場合、特に東西軸の強化が急務である。

・少子高齢化社会が進む中で地域の活力を維持もしくは高めていくためには交流人口の増加が不可欠。熊本は豊富な地域資源に加え、文化・歴史的な話題にも事欠かないところ。道路整備は人や産業を呼び込み、地域の自立を支える重要な社会基盤であり、地方部において道路整備に対する期待感は大きい。

・今後の道路政策に期待することは、効率化とスピード感。農林道とネットワークの整合性を図るなど無駄のない道路整備を推進すべき。また、コスト縮減や用地確保を早期に図る工夫（場合によっては私権の制限も必要）などにより、可能な限り早期整備を図るべき。

・「荒廃するアメリカ」の反省を活かし、高度成長期に建設された道路構造物の急速な高齢化に対する対策を十分に考えておく必要がある。