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氏 名所 属
中島 勝美 宮崎観光コンベンション協会 会長

■ご意見の内容

○公共事業は発注にからむ不祥事などが本県でもあり悪いイメージがある。しかし、だからといって公共事業不要論に結びつけたマスコミの論調は乱暴な話。
実際に地方で住み、地域社会を維持して見て、はじめて地方がいかに都心部と比べて基本的なインフラが不足しているかが分かる。

○石原東京都知事は、日本橋の景観のため数千億をかけて首都高移転をしようという話をしているが、基本的なインフラが不足している地方がまだ残っており、お金の使い方の議論がおかしい。

○宮崎県は高速道路整備が遅れ、新幹線もないことから、九州経済の中心である福岡県との時間距離(陸上交通)が最も遠く(他県がすべて1時間30分以内に対し、本県のみ約4時間)九州域内で経済発展が最も遅れている。
また宮崎県では、宮崎市から延岡市間など県内の移動に時間がかかり、県際のネットワークも弱いため、他県との経済競争をにおいてハンディがある。
延岡までの東九州自動車道の完成まで10年を切っているというが、その間も他県との格差が広がる。東九州自動車道や九州横断道延岡線など基本的な高速道路の整備を急ぐ必要がある。

○東国原知事のトップセールスで宮崎観光が脚光を浴びている。また知事は「神話の里」をキーワードに観光振興をはかろうとしている。しかし、観光スポットを結ぶ道路事情が悪く時間がかかり、神話物語がつながらない。これでは観光客の期待に応えられないし、リピーターも期待できない。県民あげて観光に力を入れようとしているのに道路事情がネックとなっている。

○スポーツも宮崎観光のもう一つの面だが、プロスポーツのキャンプ誘致に沖縄、鹿児島などと競争している。今後底辺をひろげるため、アマチュアの合宿などの誘致にも力を入れ活性化をはかりたいのだが、誘致競争に勝ち残るにはスポーツ施設、宿泊施設のほか交通、医療のサービスを高めないとセールスできない。道路整備の促進、特に高速道路の整備が観光宮崎の生命線である。