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氏 名所 属
中江 忠宏 NPO法人全国まちづくりサポートセンター丹後支所 代表

■ご意見の内容


1.重点化を進める上で特に優先度の高い施策

動脈となる幹線道が通っていないのは京都府くらいであり、丹後半島を活性化させるためには京都縦貫道の早期完成が重要である。


地域の道路としては、国道178号線の経ヶ岬〜久美浜間を「NPO法人 全国まちづくりサポートセンター 丹後支所」で丹後半島「古代ロマン街道」と名付け、滞在型の集客交流を目指している。国道178号線につながる生活道路などが未整備であり、観光資源とのネットワークが図られていない。大型車が離合できるような整備が望まれる。

また、丹後半島一周道路が災害に強い道路としての整備が必要である。


6町が合併し京丹後市となり各町に市民局は設置されているが、実際には市役所の置かれている峰山町に行かざるを得ないため、各町から峰山を結ぶ道路の整備が必要である。

2.その他、道路施策や道路整備・管理全般に関する意見

丹後半島は丹後ちりめんが衰退し、峰山の機械・金属関係以外主な産業がなく、漁業も農業も不振なため、観光しか望めない状態である。


NPOでは丹後半島「古代ロマン街道」と名付け、悠久の歴史が体感できる風光明媚な自然など多くの資源を活かし、春と秋の集客に努めているところであるが、観光で丹後半島を宣伝する場合、交通の便(鉄道、道路とも)が悪すぎる。

ブランドとなった間人ガニを食べる目的で中京圏や関東圏からの観光客が増えているが、京都からの交通の便が悪く着くまでに辟易するため、なかなかリピータとなってもらえない。リピータを増やすためには、京都縦貫道の早期開通が望まれる。

また、現在は宮津から弥栄町に抜ける道路も不便であり、峰山まで抜けることの可能な鳥取豊岡宮津道路の開通も同様である。

現在、京丹後市はただ天橋立から城崎温泉への通過点に過ぎないため、観光客がいかに停まってもらえるか課題である。


NPOでは施設の設置等はできないが、観光情報の発信は可能であるため、ハード(施設)面よりもソフト(情報活動)面の充実を図り、京丹後市のピーアールに努めている。

観光しか望めない丹後地方にとって、道路整備は必要不可欠なものであり、道路整備を切に望む次第である。

以上