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氏 名所 属
内藤 雅夫 大垣市民病院 庶務課長

■ご意見の内容

・大垣市は、JRで南北に分断されており、交通手段の多くは道路に頼らざるを得ないという地域の特性がある。また、40万医療圏で救命救急センターを設置している病院は、当院のみである。

・救急搬送について、特に朝7:30〜8:30のラッシュ時が心配である。
 西:不破郡から国道21号と県道大垣一宮線の2本しかない。朝のラッシュ時は特に時間がかかる
 南:海津市方面からは国道258号しかないが、最近整備された中央分離があり、逆走はできないため、国道が混んでいる時は、堤防道路を利用しなければならない。
 西南:大垣市上石津町方面からは、県道養老公園線(1車線道路)を経由して、旧21号へ入っている。大垣環状線が出来て渋滞が緩和されたが旧21号交差部(静里交差点)は混雑する。
 北東:揖斐郡池田町・揖斐川町方面は、国道417号しかない。
 東:神戸町、瑞穂市は、国道258号につながった為、とても便利になった。

・地震があった場合、この地域での搬送先は当院がメインとなる。しかし、一級河川と鉄道があるためボトルネックで渋滞が発生する。特に水害には弱い地域である。それは、道路の交差がアンダーパスであり水が溜まりやすい構造である為、国道258号(立体構造)に交通が集中し、初動体制の対応が出来ない。

・当院では、3病棟屋上にヘリポートを設置し、4月から救急搬送を受け入れている。高山方面からの搬送実績がある。

・当院は、24時間体制で患者様の受け入れを行っているが、有事の際には、被災者が集中することが予想されるため、一刻を争う事態への対応に不安がある。また、病院も救急車を持っているが、はたして災害時に対応しきれるかが心配だ。

・この地域は、公共交通機関が少ない地域だ。その対策としては、公共交通機関の充実を要望したい。
当院では、来院者の車に対応する駐車場を数多く整備しているが、まだ足りない状況である。高齢者など自家用車以外での通院の現状は、大垣駅から当院までのバスの便は良いが、地域によっては、乗り継ぎの便が悪いため、朝バスで病院に来ても、帰るバスがない場合がある。

・西濃地域2市4郡40万人のほか、桑名市、四日市市、さらに長浜、米原、彦根方面の患者様も増えている。
 
・早期の東海環状(西回りルート)整備をお願いしたい。