閉じる
氏 名所 属
中川 晴雄 (社)和歌山県バス協会 専務理事

■ご意見の内容

和歌山県下における道路整備の状況について感じることは、最近各地域において道路整備について着手並びに計画をして頂いておりますが、例えば、和歌山市内の整備状況をみてみますと、JR和歌山駅の東側では途中まで整備されておりますが、その先の整備が全く手をつけられていない。そのため、阪和自動車道までは旧道を利用しなければならない。この旧道は狭隘で車両の交通量も多く、また、常に渋滞状況であるため歩行者も安心して歩けない状況であります。このような狭隘で常に渋滞している箇所も多くあると思われますので、今回の目標宣言プログラムみたいな取り組みはいい取り組みと思います。

○バス事業者としては、渋滞を無くして定時性が確保できるようにして頂きたい。乗合バスの輸送実績は昭和60年頃と比較しますと、利用旅客数は半分以下まで落ち込んでおります。定時性が確保できれば、利用旅客数の増加が見込まれると思います。そのため、道路も最低片側2車線を確保して頂き、併せて他の車両に迷惑とならないようバスベイを設けて頂くとともに、バス停留所付近における違法駐車の排除ができるような道路構造にできないか。また、現在バス優先レーン(和歌山市)が設けられておりますが、通勤通学時にはバス専用レーンが設置出来るような道路整備をして頂きたい。

○和歌山東警察署前の宮街道についてバス運行の要望がありますが、田中町の交差点の影響を受け渋滞がひどくバスの定時性の確保が難しいので、運行してもバスを利用する旅客は少ないと思われます。このため、田中町交差点の早急な立体交差などが必要でないかと思われます。また、高速道路(和歌山IC)から海南市や紀三井寺方面へは田中町交差点を通過するため、こうした通過交通が市内を走行しないようなバイパスなどの道路整備をして頂ければ、渋滞が大幅に緩和されるのではないかと思われます。

○和歌山市以外の地方部においても渋滞により定時性の確保が難しいところもあり、道路拡幅(片側2車線)等の整備をお願いしたい。

○道路特定財源は、道路整備に使用するということで、道路を利用する立場から自動車に関係する諸税を支払っておりますが、この財源は本来の目的である道路整備のために使用するべきであり、一般財源化への流用は認めるべきものではない。また、軽油引取税の暫定税率は廃止して頂きたい。

○乗合バス事業者は交通バリアフリー法により2010年までに超低床ノンステップバスの保有車両数を30%以上と義務づけられておりますが、この超低床ノンステップバスが走行できるよう道路整備を行って頂きたい。また、歩道は車椅子が操作できる幅員を確保して頂きたい。

○利便性を高め、利用旅客の増加が図れるようバス停留所に屋根を設置したり、主要な施設では敷地内にバスが乗り入れ可能になるよう道路整備も併せて行って頂きたい。バス停留所の屋根等については設置許可基準が厳しいので簡易な手続きで設置できるようにして頂きたい。また、バス停留所等各施設の設置に伴う占用料についても無償となるようにお願いしたい。

○人にやさしい環境づくり、省エネルギー対策並びに交通事故防止を図るため、パーク&ライド方式が可能な駐車場の設置をお願いしたい。