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氏 名所 属
鳴海 邦碩 大阪大学大学院 工学研究科 教授

■ご意見の内容

【道路政策の改善点】
○歩ける街に取り組むことが望まれる。役所には歩行者空間を考える人がいない。地元から要望のある道路整備が優先される。
○スペインのバルセロナのランブラス通りのような歩行者空間の実現を目指すべき。日本ではそうした方向の問題意識が低い。
○道路が出来ると町がどうなるのかを考える必要がある。「道路が欲しい」→「整備する」までで、町がどうなるのかの説明が無い。バイパス等が整備されるが、店舗などはバイパスの沿道に出来、町の中が空洞化してしまう。
○地方については画一的なものをやみくもに作っている。
○道路を作る側、管理する側、警察との連携がとれていない。

【無駄な道路】
○道路についてはリダンダンシーの確保など、必要最小限は必要である。無駄に見えない道路を作る。
○規格に問題がある。道路として必要な幅を確保することは大事だが、常に必要ではないはず。目一杯の幅の道路を整備するのではなく、普段は花を植えるなどの別の用途で利用し、必要な時に道路として活用できるようにしておけば良い。

【アンケートについて】
○統計的にはアンケートの項目だけでなく、政策のポイント(11項目)も出してどれをより進めていくべきか選択してもらう必要がある。
○アンケートは地元の道路について良く知っている町づくり団体、市役所、県庁の人にも行えば良い。
○町づくりの人、運輸関係の人などジャンル毎に対応したアンケートが必要。