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氏 名所 属
西嶋 正広 (社)釧根地区トラック協会 専務理事

■ご意見の内容


○道路特定財源の一般財源化について
・バブルが崩壊し道路不要論が展開されているが、北海道から沖縄まで高速道路が整備されているかというとそうではなく、まだまだ北海道の道路整備は遅れている。
・暫定税率を含めた自動車関係租税は道路のために払っており、燃料費の高騰で苦しめられているトラック業界においては、道路特定財源の一般財源化は真っ向反対である。

○道路ネットワークの整備
・付加価値のない一次産品を大消費地である東京まで輸送し、諸外国との競争に勝ち抜くためには、時間距離の短縮とより安全性の高い道路整備が必要不可欠である。

○災害発生時における代替性の強化
・白糠本別間は降雨による通行止めが多いため、確実に迂回通行できる道路ネットワークが必要である。
・冬期間はオホーツク海は凍り、北見、網走方面への物資の輸送には不凍港である釧路港が重要な役割を担っているが、美幌峠、釧北峠が通行止めになることも多く、トンネルの整備により、安全で安心して通行できるよう望んでいる。

○冬期でも安全・安心して通行可能な道路環境
・北見の豪雪災害時には、コンビニに食物がなくなったこと等、トラック輸送がなければ量販店の夕食もないと自負している。冬期の気象等によるリスクを背負っている北海道においては、冬期間でも安全で安心して通行可能な道路整備が重要である。

○背高コンテナが通行可能な国際物流ネットワークの確保
・国道38号には国際規格のコンテナに対応していない狭小トンネルがあり、帯広まで通行することができないため、阿寒、足寄経由で輸送している。既存の道路を背高コンテナが通行できるよう切に望む。

○高速道路料金について
・高速道路の料金は高すぎるため、トラック業界はリスクを背負いながら一般道を利用している。これからは、既存の道路を拡幅するなど、現道活用も視野に入れて道路整備を進めていただきたい。