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氏 名所 属
西田 勝敏 ニックハウスカンパニー 代表(カバンデザイナー)

■ご意見の内容

○これまでの道路政策に関して
・地方に行けば行くほど道路のアップダウンが激しいところが多いと感じる。高齢者でも通行しやすいようにできるだけ勾配のない道路を整備してもらいたい。また、道路の幅員が狭いために歩行者、自転車、自動車が同じところを一緒に通行している場合も多く非常に危なく感じている。
・豊岡市内は信号も多く連携が悪いために車の流れが悪いように感じる。改善してもらいたい。

○今後の道路政策において
・道路特定財源の一般財源化という話の中で、都会の人には地方の人の道路が必要な切実な事情が伝わりにくい。地方のことを理解してもらうためには都心部から地方に来てもらうのが一番であるが、道路整備が十分でないため来にくくなっており悪循環になっている。都会と地方の交流がもっと進むような取り組みをしていく必要がある。
・但馬地域では大雨や大雪などの災害により道路が通行止めになり地域が孤立することがある。そのため災害時でも通行止めにならない骨格となる道路が必要で、北近畿豊岡自動車道の早期整備を望む。
・北近畿豊岡自動車道ができると養父市などでは交通が通過されるだけになって、より孤立してしまうと心配している人もいる。せっかく整備するなら地域にメリットのある道路としていかないといけない。生活道路である幹線道路とうまくリンクさせて、効率的にアクセスできる整備を進めてもらいたい。
・合併により出石病院がなくなり日高病院が縮小され、旧豊岡市以外からは病院に行くのに車で30分以上かかるようになった。緊急時のことを考え、病院までのアクセスを強化していく必要がある。

○国民から幅広く意見を聞くときの留意点
・北近畿豊岡自動車道については、城崎などの観光地に都心部から人が来やすくなる整備をお願いしたい。そのためにも整備にあたっては、但馬地域の人だけの意見を聞くのではなく、京阪神など都心部の人から意見を聞き入れることも重要。

○道路政策全般に対するご意見、ご要望
・北近畿豊岡自動車道が計画されてから随分時間が経っているが、整備がそれほど進んでいない。周辺地域の道路整備が進んでいく中で但馬地域は取り残されている感じがする。このままでは過疎化が進んで集落がなくなっていくのではないかという危機感もある。早期に整備してもらいUターンやIターンで若い世代が増えることを期待したい。
・ニュージーランドなどでは信号処理の交差点よりもロータリー形式を多く採用している。ロータリー形式の方が停滞もなく事故も少ないと聞いている。地方部では比較的に用地もあるのでロータリー形式の交差点の採用についてもっと検討してはどうか。