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氏 名所 属
日光 貴行 (社)函館青年会議所 理事長

■ご意見の内容

(1)効率的な道路整備について
・幹線道路工事後の枝道取付工事を、幹線工事後まもなく新たに実施している例を見た。事業主体が違っても工事のタイミングを計画的に調整することで、掘り返しの無駄を排除できるのではないか。

・行政手続きの迅速化や、時代背景にそぐわない法律の改正等によりコストダウンが図られることがある。(例えば特殊車両通行申請に係る手続きや関連法など)


(2)優先度が高い道路整備について
・昨年の「市町村長・有識者インタビュー」結果の上位の傾向にも現れているようだが、日常の暮らしに直結する身近な道路の整備が優先されることを望む。その意味では自転車と人との接触事故が増加しており、自転車道の整備も大事。これは環境への配慮にも繋がる。自転車事故は運転者のマナーの問題もあるが、狭い道路ではそもそも自転車の走るスペースがなく、歩道走行・車道走行で曖昧な運用がされていることに問題がある。

・雪の問題を含め、特に道南では火山も抱え、災害への備えという視点も大事。道南経済を支える大動脈幹線が国道5号1本しか通っていない。万が一の事を考えると危機感を覚える。バックアップできる幹線道路の早期整備が必要。このことは縦貫自動車道の整備促進にも繋がることである。

・高速道路の整備は、従来国道を通っている遅い車と速く走りたい車の棲み分けができることで交通安全性の向上にも資する。

・道南の道路利用者は「高速道路慣れ」していない傾向があることもあり、特に料金設定に割高感を覚えるようだ。高速道路がそこにあれば、交通手段として高速道路利用が当たり前となり、例えば通行規制などが入るだけで「料金はいくら払ってもいいから早く通してほしい」というスタンスに変わるのが人情。一方、柔軟な高速料金設定により、利用促進を図ることは大切。


(3)無駄と感じる道路整備について
特に地方部に「不相応に見える」立派な道路を見かけることがある。農道にしろ林道にしろ高規格道路にしろ、目的がしっかりと国民に見えていれば無駄とはいえないはずである。誤解を生じさせないような説明が重要であり、国民に理解してもらう努力が必要。


(4)道路政策全般について
暫定税率の上乗せ分は、背景を鑑みるに、少なくとも道路整備に使われない事態になることはおかしい。合わせて一般財源化されるにしても、そこの担保は必要不可欠。