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氏 名所 属
西出 正光 加賀商工会議所 事務局長

■ご意見の内容

◎ 格差是正
・日本商工会議所の道路政策は一貫している。地方格差が生じていることが問題。幹線道路については早急に整備すべき。
・北陸新幹線の話では一部特定財源を使ってでも整備すべきと言っていた。早急に道路整備を実施していただかないとますます税財源移譲含めて使い道が増えてくるため、今のうちに整備しないといけない。

◎ 地域住民への広報公聴
・根本的に道路のつくられ方は国で進められてきたが、地方経済や地域住民の意見は吸い上げていない。道路の意義がイマイチ理解されていない。なぜ必要なのか広報として知らしめるべき。それが欠けていたためなのか、金と時間がかかりすぎている。
・計画から実施まで時間がかかる弊害がかえって道路政策を分かりづらくしている。そのへんを少しメスをいれないといけない。今回、国道8号はきちっと決めて整備しているが、ごね得で実施している箇所が前はみられた。基本的に地方道路はどういう性質かを知らしめるべき。その方がこれから整備していく上で早く進むのではないか。地域全体で進めていくその辺をうまくつかうべき。
・道路ありきの世界で先行していることが不思議。住民・自分たちがどのように利用するのか、これからの改善点を話あうべき。それが逆に無駄を排除できる。5分、10分早くなるからといって住民がそう思うかは疑問。
・去年、南加賀道路で商工会議所などの経済団体が初めて沿線地域住民と植樹祭を行った。地域住民に対しての意識づけとともに、早期の道路整備がより大きな経済効果を生むことの重要性を訴えた。今後も、こうした、地域住民と一体となったイベントを進めながら、道路のあり方について議論を深めて生きたい。

◎整備効果
・県のダブルラダー構想をそのままの計画でいくとかなりいいものになるが、計画が変わってしまうとその道路の本意が損なわれ、マイナスになるイメージもある。
・金沢山側環状は最高の道路。あれが小松バイパスを抜けて加賀山代へのつなぐと最高の道路になるが、いつの間にか8号にタッチしているので全然、加賀地区に効果がない。せっかく道路整備を進めているにもかかわらず、少し無駄に感じる。
・安全で安心な道路、高速輸送としての道路、生活の中における道路等、その道路の持つ性質を紹介していただきながら、整備をしてほしい。

◎維持管理
道路政策は今後、整備の速さとともに維持管理を含めて実施していかないといけない。
そうしたときに財源を含めて確保しておかなければ、地方はますます置き去りにされてしまう。

◎効率化
・金沢大学の高山先生からシーニックバイウェイについて学んだが、沿線の景観や歴史、文化、暮らしと言った住民の生活の中における大事に守ってきたもの、更に地域の活性化や観光振興を有機的につなぐしくみを道路を通じて表現していく試みは、道路が果たす役割について地域住民や経済団体にもわかりやすく、こうした運動が全国に広がることは、情報としても非常に価値あるものである。
・道路の管理は、現在、行政が行っているが、これについても地域住民と一体となった整備をすることで、管理費がかなり軽減できるのではないか。ある面で、持ちつ持たれつつのあいだになっていくことが必要ではないか。
・その辺を考えてみれば主役は地域住民に移っていくことで整備も早くすすみ財源確保もできる。もっと成功事例を紹介することで良い道路が出てくるのではないか。
・経済団体、NPOが主体となってやることもある。
・最近の住民はよく知っている。問題があれば、むしろ出して行政マンといっしょになって考えればよい。これを解決するにはどうすればよいですかと住民に問いかければよい。
・それを知らしめるのには財源が必要。まだまだ住民はこの道路特定財源を理解していない。
・都会の道路ができあがったから必要ないとすると、今までガマンしてきた地方はどうすべきかを伝達すべき。都会の人でも地方出身者は、故郷が活性化するのであれば、それほど風当たりは強くはならない。都会対地方といった構図ではなく、故郷を活性化するといった情報提供が必要。
・道路植栽について、あらかじめ契約を結び、植栽した人がその周り何メートルかを自分の管理とするような組織を造るのも良い。

◎その他
・生活面における都市計画整備がより強く言われてくる。都市計画のそのものも時代とともに考える必要が出てきている。
・加賀が一番道路整備が遅れている。能登は東海北陸自動車道から能越自動車道と幹線道路の整備が進み、今後更に良くなるが、加賀市は、観光客の情報でも整備が遅れていて走りにくいといった情報が多く寄せられている。
・加賀飛騨道路は構想がすごい。白川郷の世界遺産とつながることで抜群の自然景観が楽しめる。
・スーパー林道の年間活用については夜と冬はだめ。放っておくと自然崩壊につながる。トンネルを掘れば野生動物に影響はない。
・公共事業・土木整備は予算的に厳しくやり玉に上げられているが、実は税金を投入して波及する公共事業が一番無駄にならず還元してくれる効果がある。