閉じる
氏 名所 属
野村 隆 徳島文理大学 専門職大学院総合政策研究科 教授

■ご意見の内容

・道路の一般ユーザーとしては、ガソリン料金は高い。産業全体の活性化のためにも、ガソリンはもっと安くするべきである。ガソリンの元値は仕方ないが税金として徴収される分、とりわけ暫定税率の引き下げはできるのではないかと感じる。暫定税率を維持するなら、税負担者が納得する施策の導入が必要。旧態依然とした特財制度維持が、国民に財源の無駄使いととられ現在のような議論が出てきている。道路特定財源の見直しはずいぶん議論され、その問題点も明らかになってきており、これからは国民に支持されるよりよい道路整備とそのための財源制度の工夫をお願いしたい。

・道路特定財源は一般道だけでなく、なぜ高速道路にも活用しなかったのか。料金収入の見込める交通量の多い都会はともかく、災害からの防除等、公共的な要請で山間部につくる必要があった高速道路は道路特定財源を活用すべきであった。また道路特定財源の暫定税率増分の使用目的として、道路だけでなく広義の社会資本整備導入、例えばCo2削減に関するもの、鉄道関係、区画整理などへ使用しないと国民の理解は得られない。

・道路施策はこれまでのハード施策だけでなく、ソフト面からの取組も必要。例えば警察と協同で事故多発箇所の要因分析を行い、限られた用地内で様々な事故対策の工夫を行う。また公安委員会との連携により、信号統制の方法と道路構造の工夫により、渋滞解消を図るよう努力する。これからは道路ユーザーの視点に立ち、今まで以上に道路利用者の安全を第一に考えるような施策や渋滞対策等の環境面の向上を図る工夫が必要。

・道路を利用していて気になるのが自転車。利用者のマナーもあるが自転車に関する事故が増加しており、対策としては道路行政上自転車をきちんと位置づけ、歩道、車道との車線分離を徹底する必要がある。車線分離することで、歩車混在が危険であることの利用者への意識付け、マナー改善につながるのではないか。

・道路植栽が十分管理されておらず、歩行者や道路標識が視認できないことがある。管理だけが問題でなく、植栽する箇所、樹種選定にも問題がある。又、ガードレールの高さについても、子供の目線で検討することも必要と考える。

・地方の道路、とりわけ徳島の道路整備が遅れているかということについては、他の地方にも同じようなところがあるかも知れない。通行量に見合った整備が必要と考える。それより、高速道路の対面通行は非常に危険と感じる。トンネル内だけでも複線化できないか。

・高速ICへアクセスする標識の位置、表示内容が他の地域に比べて不親切。