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氏 名所 属
野村 一榮 鯖江商工会議所 会頭

■ご意見の内容

○ 道路整備に対して更なるスピードアップが必要。
・例を上げれば、冠山峠道路では期成同盟会の発足は20年近く前、完成には後10年以上かかることから、声を上げてから完成までおよそ30年も要しているのが実情、時間がかかり過ぎである。

○ 道路整備にかかる要望・陳情について合理化をはかることが必要と考えている。道路の必要性について一番実態をわかっている地域の国道事務所及び地方整備局で意見・要望を集約し、中央(本省)に声が届くようなシステムを構築して頂きたい。道路整備のスケジュールについて5年、10年単位で明確に回答して頂きたい。
・冠山峠道路の要望・陳情を東京の国土交通省で行っても受付の事務方に要望書を渡すだけであって、陳情の効果があるのかわからない。又、陳情に行っても「前向きに検討します、請け賜っておきます」と言われるが、道路整備の実現まで20年〜30年先となっているのが実情。陳情のあった道路について、整備完了するまでのおよその期間を示唆して頂けたら陳情する我々としても心強い。

○ 産業・観光に効果の高い道路を中心に整備して頂きたい。既存の道路を有効活用し、少ない投資で大きな効果が得られるような道路整備をお願いしたい。
・福井県内の「朝倉氏遺跡」では年間約40万人の観光客が訪れる。そこから車で10分ほど行った河和田地区に「うるしの里会館」があるが、途中に通る主要地方道の金谷峠は大型バスのすれ違いが出来ないため、迂回すれば30分から40分余計にかかってしまう。観光バスなどは永平寺から「朝倉氏遺跡」まで行き、「うるしの里」には行かず引き返してしまうこととなっている。バイパス等の新たな道路整備や、既存の道路を全区間拡幅するのではなく、道路の一部をバスとすれ違い出来るよう拡幅する等、少ない投資で既存道路を活用した整備によっても産業・観光に対して大きな効果が生まれる。なお、生活道路は概ね出来上がってきたと言える。

○ 地域格差を是正するのは地域間の連携を強化する産業道路が重要となる。そのためにも冠山峠道路・中部縦貫自動車道の早期整備を望んでいる。
・完成後は福井県と岐阜県を始め中京地域と繋ぐことにより新鮮な海産物の短期間輸送、又織物産業の交流や更に417号線沿線地域の産業観光道路としても大きな経済的効果が期待出来る。

○ 高速道路のサービスエリアから逆走する高齢者ドライバーの事故が多いと感じている。安全対策の充実を図るため、逆走して出ていく者だけが目に入るような大型看板の設置や、逆走して出ることが難しい道路構造にするなどの防止策が必要である。