１．重点化を進める上で、特に優先度の高い政策
○地域（沖縄）の発展のためには、“経済全体の生産性向上しかない”という基本原則に留意して政策を樹立することが大切である。道路整備は、島嶼県である沖縄では社会資本の中でも最も生産力効果の高い産業基盤（インフラ）である。港湾・空港・工業団地・大学院大学等との連携を高める産業インフラとしての道路機能の充実・強化が優先度の高い政策といえる。同時に各面にわたる投資効果を明確に把握する必要がある。
○優れた国際観光保養地の景観形成も重要な政策課題であり、電線の地中化や道路補修の総合化を急ぐ必要がある。また、世界遺産を活かす道路整備も重要である。
○カーナビを使用する観光客も道に迷う場合が多く、交通渋滞の要因となっており分かりやすい案内標識の整備が必要である。
○地域の道路は道路ネットワークとして完成していないＴ字道路が多く、交通混雑の原因や危険箇所となっている。Ｔ字道路の解消が求められる。
○高齢化社会に向けて、電動式車椅子が安全に使用できる道路の整備が必要である。

２．効率化を徹底的に進める上で重視すべきこと
○入札契約での適正化は必要。
○沖縄自動車道の料金低減施策の効果について、導入前後のデータを用いて分析すると有用だと思う。