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氏 名所 属
折田 仁典 秋田工業高等専門学校 教授

■ご意見の内容

・道路特定財源の仕組みをもっと国民にPRすべき。一般の人は道路特定財源制度を理解できていないのではないか。ガソリン価格の半分程度が税金であることを知らない人も多い。

・もっと地方に焦点を当てた道路整備が必要。大都市圏で当たり前の考え方がそのまま地方に当てはまるわけではない。

・地域連携を進めるためにも高速道路の整備が必要。地域間の移動時間が数時間もかかるようでは、地域の一体感は生まれない。実際、秋田と青森の間に一体感はないのではないか。国道7号はあるが2車線であり、大型車も多いため、移動に時間がかかる。

・道路の機能の一つに救急医療支援があり、そのための道路整備も必要。3次医療施設へのアクセス性の向上に加え、道路線形の改良による搬送中の患者に与える影響の低減も非常に重要。高速道路によって1時間程度で移動できるといった定時性が担保されれば、3次医療施設等からの医師の派遣も可能となる。また、少子化問題を解決するためには、小児科、産科の医師不足を道路により支援することが不可欠。秋田市までの距離によって命が助かるかどうかが決まるようでは不平等。

・観光資源を繋ぐ道路の整備が必要。秋田県には男鹿、白神山地、八幡平、玉川・乳頭温泉、角館等の観光資源があるが、回遊性が確保されていない。白神山地を訪れた人はみんな青森に抜けてしまう。