●道路政策全般に関して
・道路の延長を延ばすことだけをやっていればいいという時代ではなくなっている。街並みや安全、安心などに使途を拡大していくことはいいことであり、もっと拡大していって欲しい。
・道路を公共的な空間と考え、オープンカフェなどが出せるような方向にシフトしていくべきである。ただ車を流すことだけを目的とするのではなく、景観的な視点を取り入れ、道路の使途を拡大した方がいい。
・ヨーロッパでは市街地に車を進入させず、ＬＲＴなどのトランジットによりどんどん歩かせることで、それが消費の拡大にもつながっている。
・新潟は自家用車対応の町になってしまっている。駐車場を市街地周辺に整備し、そこからはバスなどの公共交通機関を利用して市街地に入ってこれるような施策を考え、街の特色を出していけるといい。
・新潟空港は駅との相互アクセスが悪い。特に中越地震の時には非常に渋滞した。道路をきちんと整備するとともにトランジットの利用によってアクセス改善を図るべきである。
・新潟では、それぞれの市町村を縦に結ぶ軸はあるが、横方向に結ぶ軸（環状線など）がない。今後環状線をどう整備していくかを考えなければならない。
・道路財源はかなりの額であり、国民としてはどうなっているのかは気になるところである。
・車歩道には、段差をつけるだけでなく、きちんとした柵を整備したほうがよい。段差だけだと、歩道から子供が飛び出してくるなどの危険もある。
・交通規制にも道路行政として関与していくべきで、一方通行の道路が対面通行になれば道路の有効活用にもなる。
・都市計画決定された道路が何十年もそのままになっていることがあるが、土地の動き、再開発等も考慮して見直しも考えるべきである。

●無駄を排し、効率化を徹底する際に重視すべきこと
・東京では電車が発達しており便利であるが、地方ではまだまだ道路整備に手をつけてもらわないと困る。
・公共事業費が削られる中で、公共事業の発注、設計のあり方などでふくらんでいる経費は削っていくことが必要である。

●優先度が高い対応
・交流人口を増やすためにも、空港とのアクセス、高速道路のネットワークを充実させていって欲しい。

●これまでの道路政策に関する改善点
・高速道路は広域につながると利用者が増える。整備途中で利用者が少ない時点の映像が流れると、不必要な道路の整備ととられかねない。ＰＲの手法についても、研究が必要であると思う。そのためには選択と集中によって道路整備のスピードアップを考えていかなければならない。

●国民の皆様にアンケートを行う際の留意点
・道路標識や案内が明確でないと感じることがある。このような、利便性の面からの質問も盛り込んだ方がいいのではないか。