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氏 名所 属
小野 正博 広島県タクシー協会 会長

■ご意見の内容

Q.これまでの道路政策について特に改善すべき点
・ 中国における北京・上海の繁栄と、農村部の貧困のような構図に日本はなって欲しくない。地方にも必要なインフラがある。
・ 道路整備を途中で止めるのは良くない。完成させて効果を発現させることが大事。タクシー協会としては、全国的に特定財源の一般財源化には反対している。
・ 試行することは大事だが、弊害が顕れた場合は速やかに見直しを図る柔軟さが役所には欠けている。

Q.効率化を図るべき点、道路に関して無駄と感じること
・ 農道を含めて行政を一本化し、優先順位付けを検討する必要がある。
・ 農道に舗装まで必要なのか。

Q.道路政策の重点化を図る上で、優先度が高い又は低い課題への対応
・ 広島では道路ネットワークが連結しておらず、不便。都市高速やバイパスの整備が急がれる。

Q.その他
・ タクシーで高速道路を使う場合、高速料金は乗客の実費負担となる。高速道の利用の増加や渋滞緩和のため、タクシー利用者に対する割引も検討しては如何か。
・ 公共輸送機関としてタクシーベイの増設と道路使用料の無料化をお願いしたい。
・ 近年、規制緩和によってタクシー業界でも過当競争が起きており、安全性の低下等を危惧している。新規参入者の中には、協会に加入せず、実情が把握できない業者もある。タクシー協会では忘れ物の相談等を受け付けているが、協会に加入していないタクシーで忘れ物をした場合、確かめようが無い。また、料金体系も複雑化しており、お客様も不便に感じているのではないか。
・ 全国的に交通事故は減少傾向だが、運輸部門の事故数はあまり減っていない。構造的な問題もあると思う。
・ 「規制緩和により悪質な事業者が退出し、良質な事業者が残る」と言われたが、現実には逆となっている。流し地域では利用者が選択することは難しいのが実情である。利用者のことを考えると、大きな弊害が生じる前に速やかな見直しを図る柔軟さが必要。